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トカレフM1940半自動小銃(トカレフM1940はんじどうしょうじゅう, は、第二次世界大戦中にソビエト連邦で開発された半自動小銃である。 == 開発経緯 == この時代にソ連軍が使用していた代表的な狙撃銃には、しばしばモシン・ナガンM1891/30が挙げられるが、この銃は機関部がボルトアクション方式だったために連続して狙撃を行う事が困難だった〔ただし、熟練した狙撃手が扱った場合はこの限りではなく、半自動式にはおよばないものの手動操作によってある程度の連射は可能である。史上最高のスナイパーと呼ばれるフィンランド人狙撃手シモ・ヘイヘはモシン・ナガン狙撃銃を用いて約4秒に1発という高速射撃を得意とし、その状態にあっても狙撃は正確無比を極めたと伝えられている〕。1930年代に入り各国の軍隊では次世代小銃として半自動小銃の開発を進めていた。ソ連の銃技師フョードル・トカレフは、このスコープから目を離さず連続狙撃が可能である半自動小銃の研究を1920年代末頃から開始した(半自動小銃の構造についてはリンク先を参照)。 そして、1932年に試作型の半自動小銃が完成。しかし、機関部の不具合からこの試作銃は制式採用されることはなかった。F.V.トカレフは、この試作銃の欠陥を解消したうえで更なる改良を重ね、1938年にトカレフM1938半自動小銃を完成させた。 別名SVT-38とも呼ばれた本銃は、機関部はガス圧作動方式を採用、使用する弾丸は以前から小銃に使用されてきたリム付き7.62x54mmR弾を併用可能という高い互換性を備えていた。しかし、当時のソ連軍が使用していた弾薬には粗悪品も多く混じっていたため、発射圧でふくらんだ空薬莢がチェンバー(薬室)内部に貼り付き作動不良を起こす事が少なからずあったという。トカレフM1938半自動小銃には、この作動不良を防ぐためにチェンバー内に細かな溝を刻む事で空薬莢がチェンバー内に貼り付かないよう改良が施されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「トカレフM1940半自動小銃」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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