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トゲウオ科 : ウィキペディア日本語版
トゲウオ科[とげうおか]

トゲウオ科(、学名:)は、トゲウオ目に所属する魚類の分類群の一つ。独特な巣作り求愛および子育てなど、よく発達した繁殖行動を示すことで知られ、動物行動学の研究対象として利用される一群である〔『The Diversity of Fishes Second Edition』 pp.297-298〕。イトヨトミヨなど少なくとも5属8種が認められているが、1つの「種」の中に多様な生態および形態学的特徴を示す個体群が存在し、実際にはさらに多くのが含まれることが確実視されている〔『Fishes of the World Fourth Edition』 pp.309-310〕。
== 形態 ==

トゲウオ科の仲間は細長い体をもつもの、体高の高いものなど様々な体型をもつ〔。通常は体長10cm未満の小型魚類で、最大で全長18cmほどに成長する〔。体側には硬い鱗板が並び、一般に淡水性の種は海水・汽水性のものよりも鱗板の数が少ない〔『海の動物百科3 魚類II』 p.125〕。
背鰭の棘条はよく発達し、3-16本が独立して並ぶ〔。腹鰭は1棘1-2軟条だが、一部の地域個体群では腹鰭の骨格を失っていることが知られている〔。背鰭軟条は6-14本、尾鰭の鰭条は通常12本〔。後擬鎖骨を欠き〔、眼窩周囲の骨は後部で欠損する〔。鰓条骨は3本、椎骨は28-42個〔。
イトヨ種群は生態だけでなく形態の多様性も高いことが知られている〔。多くが3本の背鰭棘条をもつ一方で、2あるいは4本の個体も存在する〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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