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トサモアー : ウィキペディア日本語版
トサモアー[ちょうおん]

トサモアー日本競走馬阪神3歳ステークス神戸杯を制し、桜花賞および菊花賞で2着に入る活躍を見せた。1955年に啓衆社賞最優秀3歳牝馬に選出された。
牝系子孫にリキエイカンスズカコバンヤエノダイヤオースミハルカらを輩出する名牝系の祖として、また夭折の天才騎手大柳英雄の代表騎乗馬として知られている。
== 戦績 ==
馬齢は旧表記(数え)とする。
トサモアーは、生産者の鮫川由五郎の持ち馬として1955年清水茂次厩舎に入厩し、若手の大柳英雄騎手を鞍上に、札幌競馬場でのデビュー戦を勝利で飾った。次のレースでは3着に敗れたものの、その後5連勝し、12月11日に行われた阪神3歳ステークスでも勝利を挙げ、3歳を7戦6勝の成績で終えて休養に入った。
桜花賞を目標に3月のオープン戦で復帰する事になったトサモアーであったが、デビュー戦以来のパートナーだった大柳騎手は、前年12月24日のレースで落馬殉職し、既にこの世の人では無かった。そこで、新たなパートナーとして境勝太郎騎手を迎え、オープンを快勝して臨んだ桜花賞では、力をつけていたミスリラの2着に敗れた。その後京都4歳特別(2着)を挟み、3戦2勝としてオークスに出走したが、フエアマンナの3着となり、さらに連闘で出走した日本ダービーでは、重馬場が苦手な事や、落馬事故などの影響もあって、最下位の25着(出走27頭で2頭落馬)に敗れた。
1ヶ月後、松永高徳騎手に乗り代わって出走した毎日杯では、苦手の不良馬場もあって2着となったが、続く条件戦を勝利して暫く休養に入った。
休養明けの特ハンでヒヤキオーガンを破って勝利すると、次の京都杯〔この年のみ、古馬混合のレースで行われた。〕で2着に健闘し、続く3歳限定の神戸杯を63キロという酷量〔中央競馬発足以降、平地重賞での牝馬の最重斤量勝利。〕を克服し、ミスリラらを退け快勝。更にオープンにも勝利し、最後の一冠である菊花賞に出走した。キタノオーハクチカラに次ぐ3番人気に支持されたトサモアーは、キタノオーには敗れたものの、ハクチカラヘキラクを下して2着に入り、高い能力を示した。
しかしながら、トサモアーはこのレースを最後に引退し、繁殖牝馬となった。通算22戦14勝、日本ダービー以外では3着を外すこともない非常に安定した成績を残した競走馬だった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「トサモアー」の詳細全文を読む




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