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トダシバ
トダシバ ''Arundinella hirta'' (Thunb.) は、やや大型になるイネ科の草本。秋に芒のない粒々がぎっしり並んだような穂を立てる。変異が大きく、見た目では随分違ったものがある。 == 特徴 == 全体に硬い多年生草本〔以下、主として北村他(1987)p.361〕。地下に鱗片に包まれた長い匍匐茎を引く場合がある。茎は高さ(30-〔佐竹他(1982)p.102〕)60-120cmに達し、細い円柱形で少数の節がある。葉は広線形で長さ20-40cm、幅は6-15mm、先端は長く伸びて尖り、基部は丸くてくぼんで、多くの場合は毛がある。鞘は茎の節より短く、毛があることが多い。 花期は8-10月、茎の先端に上向きに花序が出る。花序は長さ10-30cm、幅8-15cmで円錐花序をなし、まばらに散開する。花序の枝は同じ長さでなく、基部に毛がある。小穂は枝に押しつけられたような形で1個ずつか2個ずつ着くき、長さ3.5-4.5mm、白緑色から紫を帯びる。明確な芒はない。 トダシバは戸田シバの意味で、武蔵の戸田原辺に生えていたためと言われる。また、別名にはバレンシバがあり、これは馬簾シバでその花穂の形によるという〔牧野(1961)p.746〕。なお、この地は荒川流域にあり、昭和初期までは近年では珍しくなった野草が多く生育していた。スゲ属のトダスゲもこの地に生育していたものである〔長田(1984)p.161〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「トダシバ」の詳細全文を読む
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