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トニック化 : ミニ英和和英辞書
トニック化[とにっくか]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [か]
 (suf) action of making something

トニック化 : ウィキペディア日本語版
トニック化[とにっくか]

音楽においてトニック化 ''tonicization'' とは、主調の主音ではない音を一時的な主音 ''a temporary tonic'' として扱う作曲の手法である。トニック化を行うには、副次調(トニック化の対象となる調)の音階和声を用いる。最も一般的には、広義の導音(音階の第7音および第4音)、属和音→主和音への和音進行、またはそれらの組み合わせが用いられる。トニック化は調性的な半音階主義 ''tonal chromaticism'' の一例である。トニック化は転調と大きな違いはない。なぜなら、転調とは長いトニック化に過ぎず、転調前の調の影響はなお明白だからである。
トニック化された和音 ''a tonicized chord'' とは、副次ドミナント ''secondary dominant''(セカンダリー・ドミナント)の後続和音のことである。たとえばV/iiにおけるiiである。トニック化できるのは長和音と短和音のみである。和音が1楽句以上トニックとして扱われた場合は転調として認識されるという原則がある〔Kostka, Stefan and Dorothy Payne (2003). ''Tonal Harmony'', p.289. "The line between modulation and tonicization...is not clearly defined in tonal music, nor is it meant to be." ISBN 0-07-285260-7.〕。
== 音階の変更 ==
トニックを変更するためには、調を規定する音(つまり音階)を変更しなければならない。たとえば、ハ長調の音階はC-D-E-F-G-A-B-Cで構成される。ト長調をトニック化するには、ト長調の音階G-A-B-C-D-E-F♯-Gに適合するように、FはF♯に変更されなければならない。つまり、元のハ長調音階のFの代わりに(ト長調の導音として)F♯が用いられることになる。
同様に、ヘ長調をトニック化するには、ヘ長調の音階F-G-A-B♭-C-D-E-Fを作るために、ハ長調の音階のBをB♭に変更しなければならない。ここでB♭はFの長三和音の第3音Aに解決する下行限定進行音として機能する。
譜例はトニック化で用いられる最も一般的な変化音を示している。これらはトニック化された調における、音階の第7音→第8音(伝統的な「導音」、たとえばト長調におけるF♯→G)および第4音→第3音(ヘ長調においてはB♭→A)の進行である。より遠隔な調をごく僅かの間トニック化する場合は特に、音階をまるまる遠隔調のものに交換するという大がかりな変更をしなくても、これら2音のどちらかまたは両方を変化させるだけで十分だろう。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「トニック化」の詳細全文を読む




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