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トバ・カタストロフ理論 : ミニ英和和英辞書
トバ・カタストロフ理論[とば かたすとろふりろん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [り]
 【名詞】 1. reason 
理論 : [りろん]
 【名詞】 1. theory 
: [ろん]
 【名詞】 1. (1) argument 2. discussion 3. dispute 4. controversy 5. discourse 6. debate 7. (2) theory 8. doctrine 9. (3) essay 10. treatise 1 1. comment

トバ・カタストロフ理論 : ウィキペディア日本語版
トバ・カタストロフ理論[とば かたすとろふりろん]

トバ・カタストロフ理論(トバ・カタストロフりろん、Toba catastrophe theory)とは、今から7万年前から7万5千年前に、インドネシアスマトラ島にあるトバ火山が大噴火を起こして気候の寒冷化を引き起こし、その後の人類の進化に大きな影響を与えたという学説である。地質学古人類学の分野では、火山噴火とその後の気候変動を指してトバ事変(Toba event)と呼ぶ〔Stanley H. Ambrose (1998). "Late Pleistocene human population bottlenecks, volcanic winter, and differentiation of modern humans". Journal of Human Evolution 34 (6): 623?651. doi:10.1006/jhev.1998.0219.〕〔Ambrose, Stanley H. (2005). "Volcanic Winter, and Differentiation of Modern Humans". Bradshaw Foundation. Retrieved on 2006-04-08.〕。
人類の進化における、ボトルネック効果の例を示す学説として言及されることが多い。この学説は1998年イリノイ大学のStanley H. Ambrose教授によって唱えられた。
== 学説の概要 ==

いまから7万-7万5000年前に、トバ火山が火山爆発指数でカテゴリー8の大規模な噴火を起こした。この噴火で放出されたエネルギーはTNT火薬1ギガトン分、1980年セント・ヘレンズ山の噴火のおよそ3000倍の規模に相当する。この噴火の規模は過去10万年の間で最大であった。噴出物の容量は1,000 km3を超えたという(参考として、8万年前の阿蘇山火砕流堆積物の堆積は600km3であった)。
トバ・カタストロフ理論によれば、大気中に巻き上げられた大量の火山灰が日光を遮断し、地球の気温は平均5℃も低下したという。劇的な寒冷化はおよそ6000年間続いたとされる。その後も気候は断続的に寒冷化するようになり、地球はヴュルム氷期へと突入する。この時期まで生存していたホモ属の傍系の種(ホモ・エルガステルホモ・エレクトゥスなど)は絶滅した。トバ事変の後まで生き残ったホモ属はネアンデルタール人ヒトのみである(ネアンデルタール人と姉妹関係にあたる系統であるデニソワ人がアジアでは生き残っていたことが、近年確認されている)〔2010年3月、カザフスタンとの国境近いロシアのデニソワ洞穴で、4万年前の人類の化石が見つかったことがNatureで発表された。この人類はネアンデルタール人でもホモ・サピエンスでもないが、トバ事変を生き延びたことになる。〕。現世人類も、トバ事変の気候変動によって総人口が1万人にまで激減したという。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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