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トバ湖 : ウィキペディア日本語版
トバ湖[とばこ]

トバ湖(トバこ、インドネシア語:Danau Toba)は、インドネシアスマトラ島北部にある世界最大のカルデラ湖である。長さ100km、幅は約30km、最大水深530mで、面積は1,000km2に及ぶ。湖中にあるサモシール島は湖面からの比高が450mある火山性のドーム(再生ドーム)である〔高橋正樹 (火山学者)「破局噴火」-秒読みに入った人類壊滅の日 P163 祥伝社新書 2008年 ISBN 9784396111267〕。
==地質==
トバ湖のすぐ南西側を湖に並行してスマトラ断層が走っているが、この断層は右記のランドサットの画像でも確認できる。湖の西側に、二つの緑の丘に挟まれて斜めに一直線に走る谷間がスマトラ断層である。この地域は活断層地帯であるとともに、日本の東北や北海道と同様な「プレート沈み込みに起因する火山地帯」でもある。スマトラ断層はトバ湖周辺で南側が膨れた形で湾曲しているが、この湾曲部に複数の横ずれ断層が並行するプルアパート部が存在すると推定されている。プルアパート部は並行する断層間に巨大な空間を作ることができ、ここに非常に大量のマグマを安定して(頻繁に噴火することなく)蓄積することができる。トバ湖はこの特殊な構造により、噴火間隔は長いが一旦噴火すると他のカルデラ火山に比べて大規模な噴火を起こす火山であると考えられている〔「破局噴火」P166〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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