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入玉(にゅうぎょく)とは、将棋で一方の玉将(玉)または王将(王)が敵陣(相手側の3段以内、自分の駒が成れるところ)に入ることを言う。 == 概説 == 将棋の駒は、玉将・飛車(竜王)・角行(竜馬)以外のほとんどの駒は前方には強いが後方には弱い上、敵陣内では歩兵・香車などを容易に成らせることができるため、相手の玉将が入玉し、後方に陣取られてしまうと、詰めるのが非常に困難になる。このため、両者の玉将が入玉したときは、両者の合意によって対局を中断して点数計算を行う。 点数計算は、自分の盤上の駒と持ち駒を、 * 大駒(飛車・角行)を5点 * 玉将を0点 * 小駒(金将・銀将・桂馬・香車・歩兵)を1点 として合計する(駒落ち将棋の場合は、落とした駒が上手にあると仮定して計算する〔たとえば六枚落ちの場合は、落とした飛車(5点)・角行(5点)・桂馬(1点)2枚・香車(1点)2枚の計14点を上手に加える。〕。また駒落ち将棋の場合、相入玉した場合は無条件で上手の勝ちとするルールもある)。この方法で点数を計算し、24点に満たないほうを負けとし〔プロの場合、この規定により勝敗が決まることはまれで、通常は点数が足りない側が投了することでゲーム終了となる。〕、両者とも24点以上の場合は引き分けになる。この引き分けを持将棋(じしょうぎ)と言う。 公式戦では、通常は先手と後手を入れ替えて指し直す。ただし、タイトル戦の番勝負においては、独立した1局と数えるため(千日手の場合は、千日手局と指し直し局を合わせて1局と数える)、即日指し直しは行われない。その代わり番勝負の本来の局数を超え、例えば七番勝負で第8局に突入する可能性があり、実際に2015年度の女流王座戦では、第3局が持将棋となった関係で五番勝負が第6局に突入している。 千日手と比べると持将棋の頻度は少なく、タイトル戦での持将棋は2014年まで過去11例のみ〔将棋:王位戦第3局は持将棋に 1勝1敗1分け - 毎日新聞・2014年8月7日〕。直近では1992年度後期の棋聖戦第2局(谷川浩司棋聖対郷田真隆五段)のあと、2014年の王位戦第3局(羽生善治王位対木村一基八段)まで約22年間も間隔が空いている。 アマチュアの場合は、時間短縮の目的で引き分けを極力なくすため、27点法を採用することがある(駒の損得が全くない場合、先手・後手とも27点になる)。得点計算は同じであるが、27点未満の方を負けとし、同点の場合を後手の勝ちとする場合が多い。また、宣言法を取り入れることもある。 公式なルールではないが、一部の将棋クラブではトライルールを採用するところもある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「入玉」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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