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スパム (''spam'') とは受信者の意向を無視して、無差別かつ大量に一括して送信される、電子メールを主としたメッセージのことである。 インターネット上での電子メール利用者の元に届く、事前に許可していない広告メールをスパムと呼んでおり、また、これはあまりに普遍的な現象や問題であるため、技術用語としても通ずる。電子メール以外の無差別かつ大量のメッセージの送信なども含まれることがある。→後述「広義のスパム」 日本では電子メールを対象としたものについては、一般に「迷惑メール」と呼ばれる場合が多い。 本項目では、主に電子メールを対象として解説する。 == 概説 == スパムメールは、宣伝目的で一方的に送られる電子メールである。販売側から見て、不特定多数の個人に対して広告活動をするとき、郵便に比べて電子メールでは以下のような特徴がある。 * 郵便では一通ごとに内容の印刷と郵送料によって出費が発生するが、電子メールは接続料金のみで送信できる * 短時間に一括送信が可能 * 封筒ごと捨てられる恐れがなく、題名だけでも受信者の目に触れる可能性が高い インターネットの普及とともに無差別送信されるメールは急増した。セキュリティソフト会社マカフィーが2010年4月から6月にかけて調査した結果では、スパムメールの1日あたり配信数は約1750億通とされている〔スパムの種類が最も多いのはアルゼンチン――マカフィー調査(2010年8月12日閲覧) 〕。メール使用者にとって必要な通常のメールよりも、これらスパムがはるかに多く届くといった事態にもなり、大きな社会問題となっている。 一昔前の日本では、パソコンで使用するメールアドレスに届くスパムとは別に、携帯電話に届くスパムもまた問題となった。24時間手元に置いて使用するものだけに、断続的にメール着信音が鳴ることになるなど日常生活への影響が大きかったためである。また、問題化した当時は、従量制のパケット通信料金体系がほとんどであったために、スパムメールを受信した場合でも通信料が利用者の負担となることから不満や批判も多く、携帯電話事業者も根絶に取り組まざるを得ない状況にあった(契約者に付与する初期メールアドレスについて、電話番号を含むものからランダムな英数字への変更、網内へのフィルタリング機能の内蔵など)。結果、日本ではほぼ根絶されつつある。 なお、近年では、一般的呼称は語源となった商品名(#語源参照)との混同や、一種のインターネットジャーゴン(専門語)である「スパム」を避け、日本語を使ってわかりやすく「迷惑メール」と呼ばれることが多い。 受信者に直接送信されるスパムの他に、宛先不在のスパムを、スパムに記述されている偽の送信元に返信することにより生じる、backscatter(後方拡散)、またはcollateral spam(巻き添えスパム)と呼ばれる二次被害を起こすこともある。 世界最初のスパムはコンピュータ会社のディジタル・イクイップメント・コーポレーションが1978年5月に送信したものとされる〔スパムメール生誕30周年記念、世界初のスパムメールは一体何だったのか? 。〕〔sendmail開発者Eric Allmanが語る「ネットの夜明けとスパムの歴史」 。〕。内容はDECSYSTEM-20の製品発表会の案内で、約400人に送信された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スパム (メール)」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Spamming 」があります。 スポンサード リンク
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