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トランソニックとは、1973年から1976年にかけて12回に渡り「季刊トランソニック」として全音楽譜出版社より出版された作曲家のための音楽雑誌である。 == 概要 == 1号の表紙には「新しい音楽の未来を探る」とある。作曲家をはじめ建築家や画家などからの寄稿、譜例、インタビュー、高橋悠治らによる翻訳に加え、1号から5号、9号の巻末に付録として「作品」または「作品集」が付く。5号より「批評のページ」(11-12号は「フィードバック」と名前が変わる)が加わる。1-5号まではA4より若干小さいサイズ、6-12号はA5サイズで出版されている〔6-12号は紙質が悪く現在では経年劣化が目立つことが多い。〕。 本文の他にも、6-12号には演奏会の告知、レコードの発売宣伝、全音楽譜出版社やローランドなどの広告が掲載され、当時の現代音楽を取り巻く環境を窺うことができる〔5号までは広告なし。ローランドはSH-1000や「システム700」、全音楽譜出版社は出版楽譜の宣伝の他にイギリスのEMS社の日本総代理店としてシンセサイザーの広告を載せている。〕。 1-4号までは「編集ートランソニック」、5号は「企画ートランソニック」と「責任編集ー高橋悠治」、6-12号には「企画ートランソニック」「編集ー高橋悠治・池藤なな子」の記述がある。 「トランソニック事務局」として1-3号には東京コンサーツ、4-5号には高橋悠治の自宅住所が記載されている。6号以降には明記されていない。 それぞれの号は単発の特集となっているが、号をまたぐ寄稿としてつぎがある。 : * 徳丸吉彦と沢田篤子「真言宗豊山派声明」(6-7号) : * 高橋悠治「「山城流」批判覚書」(5号)と芸能山城組「高橋悠治氏の<「山城流」批判覚書>に答える」(7号) : * 武田明倫「レコード<湯浅譲二/作品集成>」(9号)と近藤譲「「武田明倫・レコード<湯浅譲二>/作品集成>」を読む」(10号) : * 高橋悠治「古い歌は終わった」(9-12号) : *「環境の音楽」マリー・シェイファー 高橋悠治訳(10-11号) : * 石田一志「サティの復権をめぐって(現代音楽における一九二〇年代)」(7号)、秋山邦晴「石田一志「サティの復権をめぐって」への疑問」ー公開質問状(8号)と両者による対談「音楽批評とは何か?」(11号)〔8号の秋山''「他人とはちがった独自な見方がまず存在しなければ意味がない」「ぼくには、サティの音楽を具体的に聴き、調べて書いたとは、とうてい考えられないのだ。誠実な解答を期待したい」''の批判を受けて11号の対談が持たれた。''「なぜ返答がもらえないのかという、そのことを尋ねたいと思うんです」''という秋山の前置きからこの対談は始まっている。〕 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「トランソニック」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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