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トリコミケス綱 : ウィキペディア日本語版
トリコミケス綱[とりこみけすつな]

トリコミケス綱 (Class Trichomycetes) は、接合菌門に含まれる菌群の一つ。現在は解体される方向で検討されており、今後はこの名は使われなくなる可能性が高い。
== 特徴 ==
すべてが昆虫多足類等脚類などの節足動物の腸内などに生息。ただし、栄養関係が不明であり、寄生であるかどうかはわかっていない。菌体は単一の糸状か群によっては少し分枝があるものもある。いずれにせよ、その基部には付着器を持ち、これで腸壁などに固着する。無性生殖は胞子によるが、群によって大きく異なるので、それによって四つの目に分けられている。
;ハルペラ目
:菌体の先端部分が単細胞に分かれた後、各細胞の側面にやや細長い細胞が出芽するようにして胞子を形成する。これはトリコスポアと呼ばれる。トリコスポアは実際には単胞子の胞子嚢であることが確認されている。また、この胞子は一端に長い付属糸を持つ。
;アセラリア目
:菌体先端部分から出た枝が単細胞に分断されて胞子となる、分節胞子を形成する。
;エクリナ目
:菌体内部が胞子に分かれ、胞子嚢となる。
;アメビディウム目
:通常は菌体内部全部が胞子に分かれる胞子嚢胞子で繁殖する場合と、菌体内部が分断されて形成されるアメーバ状細胞による場合とがある。
有性生殖はハルペラ類でのみ知られており、菌糸体が接合した後に、その細胞の側方へ出芽するようにして楕円形の接合胞子のうが形成される。それ以外の目では有性生殖はいっさい知られていない。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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