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トリナクソドン (''Thrinaxodon'') は中生代三畳紀前期に生息していた単弓類の絶滅した属。単弓綱 - 獣弓目 - トリナクソドン科に属する。学名は「三つ又の歯」を意味する。 ==形態== 全長約50cmの、ネコほどの大きさの小型肉食動物。肉食に適化した鋭い歯を持ち、昆虫や小動物などを捕食していたと思われる。顎骨には多数の小さな穴があいており、恐らく洞毛が生えていた痕跡であるといわれる。下顎の歯を納める歯骨はテロケファルス類などよりも更に拡大が進み、角骨や関節骨は縮小している。また、腹部の肋骨が消失し、横隔膜によって胸郭と腹郭が分けられた。そのため、より効率的に呼吸することが出来た。これは、三畳紀を通して低酸素の状態が続いた事への適応だと思われる。 また、胴体をよじる事が出来る様になり、身体を丸めて休眠した姿のまま化石化したものも発見されている。これは、トリナクソドンを含むキノドン類の恒温化が進んでいた為、眠っている間に体温が失われない様にしていた為と推定されている。この事から、既に洞毛だけでなく体毛まで生じていたのではないかといわれる。ただし、重要な器官である頭部を中心に体を丸めることはヘビ・トカゲや蛾の幼虫など、変温動物でも普通に認められる休息姿勢である。 ファイル:Thrinaxodon Lionhinus.jpg|トリナクソドン (''T. liorhinus'')化石。 ファイル:Thrinaxodon liorhinus.jpg|thumb|left|''T. liorhinus'' 頭部及び頸椎付近の化石 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「トリナクソドン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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