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トリニトロン (Trinitron) は、ソニーによって開発されたアパーチャーグリル方式のブラウン管のブランド名である。全世界で2億8000万台を販売。 == 概要 == 『トリニトロン』という名称は、三位一体を意味する英語“Trinity(トリニティ)”と、電子管の英語名“Electron Tube(エレクトロン・チューブ)”との造語で、ソニーの登録商標(日本第1010291号)となっている。 トリニトロン管の大きな特徴は、色選別機構にアパーチャーグリルと呼ばれるフィルターを使用していることと、「1ガン3ビーム方式」の電子銃を使用していることである〔両機構ともトリニトロン管のためにソニーが開発した技術。なお、ソニーは後に3本の電子銃を採用したトリニトロン管も発売している。〕。 アパーチャーグリル方式は、当時一般的だったシャドーマスク方式に比べ、低輝度でもコントラストが高く、画質面で非常に有利であった。また、シャドウマスク方式のブラウン管は、表示部が球面を切り取った形であるのに対し、トリニトロンは円筒の一部であったため表示のゆがみが少なく、画面へ写り込みにくいといった特徴を併せ持ち、本体としての見栄えも良かった(一部の機種では前面を表示部に合わせたデザインを採用していた)。 「1ガン3ビーム方式」は、1本の電子銃から3本〔電子ビーム自体が色を持っているわけではなく、ブラウン管表示面の内側にある蛍光体に電子ビームが当たることで発色している。〕の電子ビームを出力する方式で、3本の電子銃から電子ビームを出力する従来の方式よりも電子銃の口径を大きくすることが可能なため、よりシャープなフォーカスが得られた〔ただし、ソニーはダイナミックレンジを大きく取る事に注力した設計を行ったため、フォーカス特性では他メーカー製品に一歩譲る場合が多かった。〕。 主な欠点としては、アパーチャーグリルをワイヤーによって押さえる構造上、画面の上下に線の影が入ることや、電源オンオフ時にチリチリ音が発生することが挙げられる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「トリニトロン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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