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トリフェニル酢酸(英語、triphenylacetic acid)とは、2,2,2-トリフェニルエタン酸のことであり、酢酸分子中の炭化水素部分の水素3つが全てフェニル基に置換された構造をしたカルボン酸である。CAS登録番号は、595-91-5。 == 概要 == トリフェニル酢酸の分子式はC20H16O2であり、分子量は約288.35である 〔 大木 道則、大沢 利昭、田中 元治、千原 秀昭 編集 『化学辞典』 p.976 東京化学同人 1994年10月1日発行 ISBN 4-8079-0411-6 〕 〔 Triphenylacetic Acid (CAS番号:595-91-5) 〕 〔 Triphenylacetic acid (sc-237361) p.6 〕 。 メタノール、エタノール、酢酸には溶解する 〔 大木 道則、大沢 利昭、田中 元治、千原 秀昭 編集 『化学辞典』 p.976 東京化学同人 1994年10月1日発行 ISBN 4-8079-0411-6 〕 。 この他、テトロヒドロフランにも溶解させることができる 〔 Triphenylacetic Acid (CAS番号:595-91-5) 〕 。 逆に、トリフェニル酢酸は分子中に3つもベンゼン環を持っているのにもかかわらず、ベンゼンには溶解しにくい 〔 大木 道則、大沢 利昭、田中 元治、千原 秀昭 編集 『化学辞典』 p.976 東京化学同人 1994年10月1日発行 ISBN 4-8079-0411-6 〕 。 これらのうちエタノール溶液から再結晶して得たトリフェニル酢酸の結晶は柱状晶である 〔 大木 道則、大沢 利昭、田中 元治、千原 秀昭 編集 『化学辞典』 p.976 東京化学同人 1994年10月1日発行 ISBN 4-8079-0411-6 〕 。 トリフェニル酢酸は、常温常圧では固体であり、融点は約267 ℃ 〔 大木 道則、大沢 利昭、田中 元治、千原 秀昭 編集 『化学辞典』 p.976 東京化学同人 1994年10月1日発行 ISBN 4-8079-0411-6 〕 。 融点以上に加熱すると、トリフェニルメタンと二酸化炭素とに分解する 〔 大木 道則、大沢 利昭、田中 元治、千原 秀昭 編集 『化学辞典』 p.976 東京化学同人 1994年10月1日発行 ISBN 4-8079-0411-6 〕 。 なお、この約267 ℃という融点はカルボン酸としての性質を持っているために比較的高くなっており、例えば、分子中のカルボキシ基とエタノールとを脱水縮合した分子であるトリフェニル酢酸エチルは 〔 参考までに、トリフェニル酢酸エチルの分子量約316.4と、トリフェニル酢酸よりも30程度分子量が大きい。 〕 、トリフェニル酢酸よりも分子量が大きいのにもかかわらず、その常圧での融点は120 ℃から121 ℃程度しかない 〔 大木 道則、大沢 利昭、田中 元治、千原 秀昭 編集 『化学辞典』 p.976 東京化学同人 1994年10月1日発行 ISBN 4-8079-0411-6 〕 。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「トリフェニル酢酸」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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