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トルン(Toruń 、ドイツ語:Thorn)は、ポーランド中北部ヴィスワ川のほとりに位置する工業都市で、クヤヴィ=ポモージェ県の県議会所在地。1998年までは旧トルン県の県都であった。1997年に旧市街が世界遺産に登録された。 トルンはブィドゴシュチュからヴィスワ川を遡り東南東に40kmほどのところにある。2003年にはブィドゴシュチュ医科大学がトルン大学に統合された。 また、近郊には大手エレクトロニクスメーカーのシャープの工場があり、日本人の駐在者を数多く見ることが出来る。 日本語ではトルンの表記の他、トルニと表記されることも多い。 == 名前の由来 == 1226年の記録には「Thorn」として登場し、1466年ごろの文書には「Thorun」、「Turon」、「Toron」、「Turun」、「Thoron」などという名で記述されていて、15世紀以降は現在のポーランド語名称「Toruń」となっている。 トルンの名称の起源についてはいくつかの説がある。 # 十字軍によって樹立されたエルサレム王国に「Toron」という町があり、この名に由来した「Thorn」という町をドイツ騎士団がかつてトルンがあった場所(古トルン)の近くに建設した。 # ポーランド語で「道」、「軌道」あるいは「(水の)流れ」を意味する「tor」に由来する。つまり「流れ(沿い)の町」、「ヴィスワのほとりの町」を意味する。 # 「Toron」という人物の名前に由来している。つまり、「Toronの町」を意味する。 # 「tarnina(りんぼく)の町」を意味する「Tarnów」に由来する。Tarnów という名の町はポーランド各地にある。これがのちにドイツ語化して「Thorn」となり、ふたたびポーランド語化されて「Toruń」となった。 # 北欧神話の神、トールに由来する。 しかし、「Toruń」にも「Thorn」にも語源的意味はないとする主張もある。 ドイツ騎士団はトルンの名をたいてい「Thorun」と綴り、のちにトルンがポーランド王国領に入るとラテン語での文書には「Thorun」、「Thorunium」、「civitas Thorunensis」、「civitas Torunensis」と記述されるようになった。その後「Thorn」となり、第二次世界大戦後にポーランド領に復帰すると、公式な名称は「Toruń」になった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「トルン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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