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トレビリアン・ステーションの戦い(トレビリアン・ステーションのたたかい、)は、南北戦争中の1864年6月11日と12日、バージニア州ルイーザ郡で、北軍ユリシーズ・グラント中将のオーバーランド方面作戦の中で、南軍ロバート・E・リー将軍の北バージニア軍と対抗した戦闘である。北軍のフィリップ・シェリダン少将の指揮する騎兵隊が、南軍のウェイド・ハンプトン少将とフィッツヒュー・リー少将が指揮する騎兵隊と戦い、全て騎兵が戦ったものとしてこの戦争の中でも流血が多く最大の戦闘となった。 シェリダンの襲撃の目標はバージニア・セントラル鉄道の線路を破壊すること、グラントが計画するジェームズ川渡河の動きから南軍騎兵隊の注意を逸らすような陽動行動を行うこと、およびシャーロッツビルでデイビッド・ハンター少将の軍と合流することだった。ハンプトンの騎兵隊がトレビリアン・ステーションの鉄道沿いでシェリダン軍を叩き、6月11の戦闘では手詰まりとなった。ジョージ・アームストロング・カスター准将が南軍の後に回り込み、ハンプトンの輜重隊を捕獲したが、間もなく包囲され、崩壊を防ぐために必死に戦うことになった。 6月12日、トレビリアン・ステーションの北西で騎兵隊同士が再度衝突し、アルフレッド・T・A・トーバート准将の北軍騎兵師団が7度の襲撃を行ったが、大きな損失を出して撃退された。シェリダンはその軍を退かせてグラントの本体と合流した。この戦闘は南軍の戦術的な勝利であり、シェリダンは、バージニア・セントラル鉄道を完全に破壊すること、あるいはハンター軍と合流することという目標を果たせずに終わった。 == 背景 == 6月3日のコールドハーバーの戦いで、北軍が莫大な損失を出して撃退された後、グラントは新しい戦略を採ることに決めた。5月4日以来、そのオーバーランド方面作戦はロバート・E・リー軍に対する大きな会戦が続き、そのそれぞれ(荒野、スポットシルバニア・コートハウス、ノースアンナ、トトポトミー・クリーク、コールドハーバー)の後には膠着状態の時間があり、その後はリー軍をその塹壕から引き出して開けた野での開戦に持ち込むために、リー軍の右翼に回り込むという操作を繰り返した。それぞれの動きによって、アメリカ連合国の首都リッチモンドに軍隊を近づけて行ったが、リッチモンド市が主たる目標ではなく、リー軍を破ればリッチモンドとアメリカ連合国は落ちるという了解の元に、リー軍の破壊がグラントとエイブラハム・リンカーン大統領の共通の目標になっていた〔Salmon, p. 252-58.〕。 グラントの新しい戦略はその10万名の軍隊を南に進め、ジェームズ川を渡り、鉄道の中心であるピーターズバーグの占領に向かった。これがなされれば、リッチモンドとリー軍双方に対する供給線を遮断し、首都の放棄を強制し、おそらくはリー軍をしてグラント軍に攻撃を掛けさせられると考えた。グラント軍は兵力でも火器でも優勢であり、会戦に引き込むのが望ましい姿だった。グラント軍が川を渡るときに妨害されれば脆弱になるであろうし、ピーターズバーグの防御がその時点で駐屯する形ばかりの兵力を越えて強化される前に同市に達することを求めたので、その作戦は機密を要した。それ故に6月5日、グラントはフィリップ・シェリダン少将の指揮する騎兵隊にシャーロッツビルに対する襲撃を命じた。この襲撃には当初2つの目標があった。1つは、シェリダンが南軍の騎兵隊をグラントの本体から引き離すことであり、その間に歩兵軍団がコールドハーバーでリー軍と密かに離れ、ジェームズ川方向に向かうことだった。第2の目標は、北軍騎兵隊がリッチモンドに向かうバージニア・セントラル鉄道の軌道を剥がし、シェナンドー渓谷で生産される食料を必要とするリー軍に供給する線を絶つことだった。シェリダンはシャーロッツビルのすぐ東にあるリバンナ川の鉄道橋の破壊と、そこからゴードンズビルまでの線路の破壊を命じられた。その後で、リッチモンドに近いハノーバージャンクションまで引き返し、途中の線路を破壊することになっていた〔Starr, p. 127; Salmon, p. 298; Davis, pp. 18-19; Welcher, p. 1052.〕。 グラントがシェリダンに対する命令を出した直後に、シェナンドー渓谷でのピードモントの戦いでデイビッド・ハンター少将の北軍が南軍ウィリアム・E・"グランブル"・ジョーンズ准将の部隊に勝利したという報せが入った。グラントはこの機会を利用して、ハンター軍がスタントンから東に動いて、シャーロッツビルでシェリダン軍に合流すれば、西からのリー軍に対する脅威になれると考えた。グラントはその命令を修正し、シェリダンにシャーロッツビル近くでハンター軍を待つことと、ジェームズ川運河を遮断するために1個旅団を派遣することを伝えさせた〔Davis, p. 20; Starr, p. 129; Salmon, pp. 341-42.〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「トレビリアン・ステーションの戦い」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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