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トロース()は、ギリシア神話の人物である。長母音を省略してトロスとも表記される。トロイアの地名の名祖とされる。 トロイア王エリクトニオスと河神シモエイスの娘アステュオケーの子で、河神スカマンドロスの娘カリロエーとの間にイーロス、アッサラコス、ガニュメーデース、クレオパトラーをもうけた〔アポロドーロス、3巻12・2。〕。 トロースはゼウスにガニュメーデースをさらわれた代償として、世界中に2つとない優れた名馬を授かった。ヘーラクレースはラーオメドーンのときにトロイアにやって来てトロースの馬を得ようとしたが、結局得られなかった〔『イーリアス』5巻。アポロドーロス、2巻5・9。〕。またアンキーセースはラーオメドーンの目を盗んで、密かに自分の牝馬と番わせて6頭の仔馬を手に入れ、うち4頭を自分の物とし、残りの2頭を息子のアイネイアースに与えた。アイネイアースはトロイア戦争のさいにその馬で戦車を引かせて戦ったが、ディオメーデースはステネロスと協力してアイネイアースの馬を奪った〔『イーリアス』5巻。〕。 == 脚注 == 〔 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「トロース」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Tros (mythology) 」があります。 スポンサード リンク
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