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トロポミオシン tropomyosin =========================== トロポミオシン
トロポミオシン(Tropomyosin)は、アクチンの働きを調節する繊維状のアクチン結合タンパク質である。2本のαヘリックスからなるコイルドコイルの構造をとり、特に筋収縮を行う上で重要な働きをしている。トロポニン複合体が筋繊維中のトロポミオシンに結合し、ミオシン結合を調節することで、筋収縮を調節している。 == 概要 == 筋肉が弛緩している状態では、トロポニン複合体が結合したトロポミオシンがアクチン上のミオシン結合部位をふさいでおり、ミオシンの結合をブロックしている。神経刺激などにより筋小胞体からカルシウムイオンが放出されると、カルシウムイオンがトロポニン複合体中のトロポニンC(カルシウム結合性トロポニン)と結合し、トロポニン複合体の構造が変化することで、アクチンのミオシン結合部位からトロポミオシンの一部が外れる。それによって、ミオシンの頭部がアクチンのミオシン結合部位に結合することができるようになり、筋収縮が行われる。筋収縮が進むと、カルシウムイオンは細胞質からポンプ輸送されて、細胞内濃度が低下する。そうなるとトロポニンCからカルシウムの結合が外れ、トロポミオシンは再びアクチンのミオシン結合部位に結合し、ミオシンが結合するのを防ぐ。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「トロポミオシン」の詳細全文を読む
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