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===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
トロント・イートン・センター()は、カナダのオンタリオ州トロント・ダウンタウン中心部に位置する大型ショッピングモール兼複合型オフィス施設である。施設の名称は、1999年に倒産したカナダのデパートチェーン、イートンズにちなんでつけられたものである。訪れる来場者数の点で、このショッピングモールはトロントにおいて最も観光客を惹きつける場所となっている。〔http://www.toronto.ca/attractions/attraction_highlights.htm 〕また、イートンセンターはカナダ東部最大の店舗面積をもち、店舗数においてもスクエア・ワン・ショッピング・センターに次ぐ、2番目の規模をもつ。店舗面積においてはカナダ国内で第3位。一般には「イートンセンター」と呼ばれる。 イートンセンターは東側にヤング・ストリート、南側にクイーン・ストリート・ウエスト、北側にダンダス・ストリート・ウエスト、そして西側にベイ・ストリートの東側のビル群が、それぞれ接している。内部通路はトロントの地下連絡通路「PATH」の一部を成し、中央部はトロント市地下鉄のダンダス駅とクイーン駅の2つの地下鉄駅が近接する。施設には3つのオフィスビル(位置はそれぞれ、20 クイーン・ストリート・ウエスト、250 ヤング・ストリート、1 ダンダス・ストリート・ウエスト)と共に、ライアソン大学経済学部の研究棟も含まれている。加えて、イートンセンターは17階建てのマリオット・ホテルや、カナダ最大のデパートチェーンであるザ・ベイ本店と連結している。 == 沿革 == イートンズの創設者、ティモシー・イートンは、19世紀にヤング・ストリートで繊維製品を販売する店舗を構えた。その後この小さな店がカナダにおける小売業に革命を起こすこととなり、最終的にカナダ国内で最大のデパートチェーンになった。20世紀までにイートンズは、トロント旧市庁舎とトロント聖三位一体教会の例外を除いて、ヤング・クイーン・ベイ・ダンダスの各ストリートが境を接するほとんどの土地を所有した。ティモシー・イートンによる最初の店舗が位置した場所であるこれらイートンズの土地は、その後イートンズのメイン・ストアやイートンズ・アネックス、そして数々の通信販売や工場に関連した建造物が占拠した。1960年代にチェーンの倉庫や事業が段々と郊外へ移動していくにつれ、イートンズは価値の高いダウンタウンに所有している土地を、より有益に利用しようとするようになる。特に、イートンズはヤングストリートとクイーンストリートに位置する古びたメイン・ストアと、数ブロック北側にあったカレッジ・ストリート店に取って代わる、巨大な本店を新たに建設しようとしていた。 1960年代中盤、イートンズは複数の区画を占拠するほどの、大規模なオフィス・ショッピング複合施設の建設計画を発表した。当初のセンター建設計画では、上記の区画に位置する小さなストリート(アルバート・ルイーザ・テローリー・ジェームスの各ストリートとアルバート・レーン、ドーニーズ・レーン、トリニティ・スクエア)の閉鎖の他、旧市庁舎(時計塔と記念碑を除く)と聖三位一体教会の取り壊しを求める内容が含まれていた。一時期は、市庁舎の時計塔でさえも取り壊しの予定されていた。旧市庁舎と教会の行く末を巡る地域での激しい論争の末、イートンズは1967年に計画を中断することとなった。 1971年、イートンセンターの建設計画が再び持ち上がったが、これらの計画には旧市庁舎を保存させる予定が盛り込まれていた。しかし聖三位一体教会の信者側が、教会建物の取り壊し計画について争う構えを示したため、また新たな論争が噴出したのである。結局、イートンセンターの建設計画は、市庁舎と教会建物のどちらも残す方向で改訂され、その後教会の教区民達が、新たに建設される予定の複合施設によって、教会に当たる日光を遮らないよう保証することを求めた争いで勝利したために、建築計画の更なる改定が行われた。 こうした建設計画の修正で、1960年当初に提案されていたセンターの計画から、3つの大きな点が変更される結果となった。まず、旧市庁舎を保存することの他、クイーン・ストリート(ライバル店のシンプソンズと反対側)の伝統的な場所におさめるには大きすぎるだろうと考えられたため、新たに建設するイートンズの店舗はダンダス・ストリートの北側に変更された。思いがけないことに、これでイートンズとシンプソンズが両端にくるようにモールが建設される結果となった。2つ目に重要な変更は、1960年代にイートン一家が当初予期していたように、イートンセンターによりクイーン・ストリート北側の金融街が拡大しないようにするため、オフィス部分の大きさを縮小させることが求められた点である。最後の変更点は、センターの大部分の位置が東のヤング・ストリート前面へ移動され、複合施設はベイ・ストリート側を正面としないようデザインされた部分であった。こうして旧市庁舎と教会は保存され、救世軍本部建物もそれら保存された建物の間に位置していたことから手を加えられることはなかった(しかし、救世軍の建物はイートンセンターを拡張するため、最終的には1990年代後半に取り壊しが行われた)。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「トロント・イートン・センター」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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