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トンカラリン
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トンカラリン
トンカラリンは、熊本県和水町にある隧道(トンネル)型遺構である。江田船山古墳(国の史跡)がある清原(せいばる)台地に位置し、全長は464.6メートル、自然の地隙や人工の石組暗渠で構成されている。「トンカラリン」の名称は、穴に石を投げ込むと「とんからりん」という音が聞こえることからつけられたという説と、朝鮮語由来という説がある。〔古閑ソウルの金浦空港ちかくにトングラミがあり、それは祭処跡である。〕また、考古学者の吉村作治によりエジプトのピラミッドとの共通点もいくつか指摘されている。石積みが布石積みという日本では珍しい工法であり、これはエジプトのピラミッドと同じものである。 == 建造目的 == トンカラリンに関しては民間伝承もなく、排水路説、古代人の信仰遺跡説、道教由来説、古代朝鮮由来説などの諸説があるが、未だに定説はない。熊本県教育委員会は1974年に現地調査を行い、1978年3月に「近世の排水路」との調査報告書を一旦は発表したが、用水路説と信仰遺跡説も検討すべきと将来の検討にゆだねている。〔熊本県文化財調査報告書31集 in 古閑〕2001年に同教委と当時の菊水町教育委員会が再調査し、「排水路」にしては不都合な点が多すぎるとして、現在は再び「謎の遺跡」とされている。この調査では第2のトンカラリンが2001年に発見され〔古閑〕、さらに第3、第4のトンカラリンが埋蔵されている可能性も指摘されている。 1975年5月にトンカラリンを訪れた〔古閑詳しい記録と写真がある〕作家の松本清張は、魏志倭人伝の一節からトンカラリンが邪馬台国の卑弥呼の鬼道であるとの説を唱えた。この説の発表は、トンカラリンの存在が広く知られるきっかけとなった。〔新考 邪馬台国 松本清張 別冊週刊読売 昭和50年7月号 in 古閑〕
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「トンカラリン」の詳細全文を読む
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