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トーテムポール()は、北アメリカ大陸の太平洋に面した北西沿岸部に住む先住民の多くが、彼らの家の中、家の前、あるいは墓地などに立ててきた、柱状の木の彫刻で、人々の出自、家系に関わる紋章や、彼らが伝えてきて、かつ「所有する」伝説、物語の登場者などを彫刻したもの。 彼らの彫刻柱の呼称には「トーテム」という表現があるものの、この地域の彫像は崇拝の対象としての偶像ではなく、宗教的な意味合いはまったくないので、トーテムポールという表現は正確なものとはいえない。しかし、長い間使用されてきて、通称として確立された表現となっている。先住民たちは英語表現としては単に「ポール」(、「柱」) と呼ぶことが多い。 == トーテムポールを彫刻してきた人々 == 北西沿岸インディアン(Northwest Coast Indians)とかつて呼ばれた先住民の居住領域は、北はアメリカ合衆国アラスカ州の太平洋岸から、南はカリフォルニア州の最北端にまで達する、太平洋岸である。一般的に、沿岸から約100キロから150キロ前後内陸に入った段階で、彼らの領域は終わっている。 トーテムポールを彫ってきた部族は、この北西沿岸の先住民のうち、おおよそ北から順にトリンギット族(クリンキット族)、ハイダ族、チムシャン族 (ツィムシャン族)、ベラクーラ族(ヌハルク族)、クワキウトル族(クヮクヮキワク族、クヮクヮカワク族、クワギル族などとも呼ばれる)、ヌーチャーヌルス族、沿岸セイリッシュ族(サリシ族とも発音される)である。ただしチムシャン族はニスガ族、ギックサン族、それに沿岸チムシャン族の三つの支族によって構成されている。 なお、北西沿岸の先住民たちを含め、アメリカ合衆国においてもカナダにおいても、先住民たちは、今日、「インディアン」という表現を避け、"First Nations People" 、"Native People"、"Indigenous People" を好んで使っている。この背景には、先住民たちが自分たちを呼称する場合には、個々の部族名を使うのが一般的であり、また、移民として数多くのインド大陸からの到着者が多くなり、誤解を生じやすくなったという事情がある。ただし、法律的には両国において依然として「インディアン」という表現が生きてはいるが、公の場において使われる言葉ではなくなっている。これは日本において法律的に「土人」という言葉が最近まで生きていたとはいえ、実際には長く使われてこなかったのと同様といえる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「トーテムポール」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Totem pole 」があります。 スポンサード リンク
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