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===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana) ・ 近似 : [きんじ] 1. (n,vs) approximate 2. proximate ・ 似 : [に] (suf) takes after (his mother)
トーマス・フェルミ近似率(Thomas-Fermi approximation) は、多量子系の基底状態における電子密度分布とエネルギーを見出すために、L・H・トーマス、フェルミが考えた半古典的な近似法をいう。主に原子番号の大きい原子の場合に使われる。電子は原子核や他の電子が作る静電ポテンシャル U(r) の中を動いているとし(rは位置ベクトル)、U(r) がほとんど一定と考えられる範囲が電子のド・ブロイ波長に比べて十分大きい事を仮定する。まずポアソン方程式から ΔU = 4πn(r)e が得られる(ガウス単位系)、n(r) は単位体積中の電子数、次に上の仮定から電子は局在的に自由粒子とみてよいので、その運動量ベクトルを p として位相空間の体積 dpdx には(2/h3)dpdr 個の電子が収容されている事から : となる。Pmax(r) は位置 r で電子 r で電子のもちうる最大の運動量、さらに、-eU0 これで U(r) から空間の各点の電子密度 n(r) が決まるから、U に対するポアソン方程式が書ける。 この U に対する非線形方程式を、原子核の近くでとなり(Z は原子番号)、また n(r) を全空間にわたって積分すると電子の総数になるという条件のもとに解く、電子間の交換相互作用の効果を取り入れるような拡張でデイラックによって行われた。 == 関連項目 == * トーマス・フェルミモデル 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「トーマス・フェルミ近似率」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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