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ドクターハラスメント()とは、医師による患者への嫌がらせのことを揶揄する造語・和製英語。短縮して「ドクハラ」ともいう。帝京大学出身の外科医・土屋繁裕が最初に使用し始めた。 == 概要 == ここでいう嫌がらせとは、看護師を含む医療従事者の患者に対する暴言、行動、態度、雰囲気をも含む全てのものである。悪意の有無、合理的理由の有無を問わず、患者が不快に感じればドクターハラスメントである。ドクターハラスメントは患者を無力化させ、孤立させるため、ときには心的外傷後ストレス障害 (PTSD) につながることもある〔ドクターハラスメント〕。 土屋医師は自身が癌の治療や告知をしていく中で、医師のトークスキルや気配りの必要性を感じはじめカウンセリングを学んだ。一般社会の対人関係における常識が、医療の世界では通じない場面が多すぎると語っている。医師の仕事の9割は「トーク、話し」であると言う。 がん相談医として、一般には露呈されることのない様々なドクハラの実態を知った。特に患者側からセカンド・オピニオンを申し出にくい医療界の雰囲気に触れ、レントゲンやカルテ開示に応じないなど「医者側のデータの出し惜しみ」もドクハラに含めた〔ストップザ ドクハラ〕。 ドクハラ医師が増える原因として、医師(医学の玄人)と患者(素人)の間におけるパターナリズムや情報の非対称性、患者から感謝される機会が多くしだいに奢ってしまう心理状況、親や先輩の影響で自分達が特権階級だと勘違いしてしまう狭い価値観、医療社会の閉鎖性、あるいはマンパワー不足の現在の医療制度問題、医師としての評価に患者からの信頼度が含まれないなど、様々な要因があるとしている〔ドクターハラスメント〕。 2012年3月、慶應義塾大学付属病院で入院患者の手術中に無断で肋骨の骨髄液を採取していたことが発覚した。その数は31人にも及んだ。採取した呼吸器外科教授と教授と男性専任講師は、「患者に有益な情報を届けたかったから」としている。このように医学の進歩を盾にとり、自らを正当化したドクターハラスメントは、これまでも大学病院を中心にみられた。 ドクハラは特にブランド病院や大学病院などの大病院で起こりやすいという。改善策として「患者自身が声を上げる事(ICレコーダーでの会話録音や病院への投書、あるいは医師に直接言う)」や「若い医師(医療従事者)の良心や意識改革」が必要であると言う〔ドクターハラスメント〕。 東京都が設置する「患者の声相談窓口」には、年間で約1万件、1日に40件~50件の相談があり、その4割が「診察で不快なことを言われた」など、医師や診療についての苦情だという。 日本医師会では2006年から2007年にかけて、ドクターハラスメントを題材にしたテレビCMを放送。CMでは「これは医師の心ない一言です。医療なのに救われない人がいる」とナレーションが入り、「あんた何歳まで生きれば気がすむの?」「素人に話しても時間のムダ」など患者が実際に言われた医師の言葉をテロップで流すというものであった〔社団法人 日本医師会 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ドクターハラスメント」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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