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ドジアンの書 ( リダイレクト:ジャーンの書 ) : ウィキペディア日本語版 | ジャーンの書[じゃーんのしょ]
『ジャーンの書』(''Book of Dzyan'')とは、ブラヴァツキー夫人が実在を主張する「世界最古の写本」。日本語では「ドジアンの書」「ジャンの書」「ヅヤーンの書」とも表記される。文献によっては「ディザンの書」(''Book of Dyzan'')とも記される〔たとえば、フレッド・ゲティングズ 『オカルトの事典』 松田幸雄 訳、青土社、1993年〕。「ジャーン」の正確な欧文表記は Dzyān である。もともとセンザール語(Senzar)という忘れられた言語の象形暗号で書かれたといい、多くのスタンザからなる。彼女の主張によれば、本書は中央アジアのとある聖地に太古より伝わるもので、彼女の所持していた写本はヤシの葉に書かれていたという。彼女の著書の一つ『シークレット・ドクトリン』は、世界の各聖典からの引用を含んでいるが、それだけでなく、この『ジャーンの書』に多くを拠っているとしている。同時代のアメリカの学者・スピリチュアリストのウィリアム・エドワード・コールマンは、『シークレット・ドクトリン』における『ジャーンの書』の内容はさまざまな文献からの寄せ集めにすぎないと批判した。『シークレット・ドクトリン』に記された『ジャーンの書』の内容が実際には何の資料を下敷きにしているかについてはさまざまな意見が唱えられてきた。コールマンはH・H・ウィルソン訳の『ヴィシュヌ・プラーナ』とアレクサンダー・ウィンチェルの『世界生命、あるいは現代地質学』が『シークレット・ドクトリン』の主な典拠であると論じている〔横山茂雄 『聖別された肉体 オカルト人種論とナチズム』 白馬書房、1990年〕。 クトゥルフ神話にも登場している。ミスカトニック大学や「星の智慧派」教団が栄えたプロヴィデンスのフェデラル・ヒルの教会に一部ずつ所蔵されているという〔青心社『暗黒神話体系シリーズ クトゥルー2』所収リン・カーター「クトゥルー神話の魔術書」〕。ロバート・ターナーはジャーンの書が本物なら『ネクロノミコン』の原典であるかもしれない、としたが、コリン・ウィルソンは偽物であっても仮定は成り立つとしている〔学研M文庫『魔道書ネクロノミコン』序文86頁〕。 ==参照== 〔
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Book of Dzyan 」があります。
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