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サッポロ ドラフトワンはサッポロビールが製造・発売している第三のビール(新ジャンル)。原材料に麦芽や麦を一切使わず、えんどう豆から抽出した『エンドウたんぱく』を麦芽や麦の代わりに使用した。酒税法による分類は2006年(平成18年)5月1日改定に伴い『その他の醸造酒(発泡性)①』となっている。 == 歴史 == 1990年代に発泡酒が発売され、その味については様々な意見があったが、中には「ビールよりも発泡酒の味が好み」という人も出現するようになっていた。そこで日本人の嗜好の変化・多様化を感じた同社社員により議論がなされ「もっとスッキリ感のある味わい」がひとつのキーワードとして挙がり、それに沿ったアイデア提案が1999年暮れに研究員達から自発的に提出された〔ヒットの裏側を探る:サッポロビールの「ドラフトワン」が「2004年日経優秀製品・サービス賞 最優秀賞」受賞 - 1 / 2 NIKKEI NET〕。 商品化未定ながらも研究が開始されたが、麦・麦芽の代替原料を見つけるのは容易ではなく、粟・稗・トウモロコシ・大豆など発酵に必要なタンパク質を豊富に含んだ食材で多数実験が行われた。結果は次々と失敗に終わり約2年間低迷した後、エンドウ由来のエンドウたんぱくで実験を行い好結果が出たことで状況は一変し、2002年12月に「ドラフトワン」のプロトタイプが完成する〔。 社内では好意的に受け止められたが、新アルコール飲料が市場でどう受け止められるのかなど様々な疑問点が浮上したため試験販売で様子を見ることになり、2003年9月から福岡・佐賀・長崎・大分の九州4県で試験販売開始〔。消費者の反応が上々で、売上も好調であったことから、2004年2月4日に全国発売開始、販売目標数を何度も上方修正するほど売上が大きく伸びて年末最終実績として1,815万ケースを出荷し、「2004年日経優秀製品・サービス賞」の「最優秀賞日本経済新聞賞」を受賞した〔。 価格と味が受け入れられてドラフトワンがヒット商品となったことで、同業他社も追随して新商品を投入し〔 道都大学田中求ゼミナール 2006年2月23日〕、この新ジャンルが活性化したことでマスメディアから「第三のビール」と呼称されるようになった。 しかしその後は、競争が激化し、2005年以降は「キリン のどごし<生>」に第三のビールの売り上げ首位の座を譲っている(企業別でもキリンが首位)。さらに、ビールに近い味わいが求められるようになり、サッポロ社内でも、2011年現在の売り上げは「麦とホップ(第四のビールとも呼ばれる『リキュール(発泡性)①』で、『ビールと間違えるうまさ』をコンセプトとしている)」より下回っている。 分類が発売当初『その他の雑酒②』であったことから、ビール・発泡酒に比べ酒税の負担率が低く、それを反映した参考小売価格125円(350ml缶)であった〔。しかし、2006年5月1日の税制改定で酒税の増税と分類の改定が行われ〔ワインも増税!第三のビールだけじゃない All About 2006年4月28日〕、350ml当たり3.8円の増税となり〔第3のビール増税 コトバンク〕、ドラフトワンは『その他の醸造酒(発泡性)①』に分類されるようになった〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「サッポロ ドラフトワン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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