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ドランブイ : ミニ英和和英辞書
ドランブイ[らん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

ラン : [らん]
 【名詞】 1. (1) run 2. (2) LAN (local area network) 3. (P), (n) (1) run/(2) LAN (local area network)

ドランブイ : ウィキペディア日本語版
ドランブイ[らん]

ドランブイ(, ドランビュイ)とは、モルト・ウィスキーをベースに作られる、リキュールの1種である。アルコール度数は40度、エキス分は35%。名称は、モルト・ウィスキー発祥の地とも言われるハイランド地方の言葉であるゲール語の「飲む(dram)」と「満足な(buidheach)」を合成して「Drambuie」としたもので、「満足できる酒」「満足すべき飲み物」といった意味。なお、しばしばアイリッシュ・ミストと比較される酒であるが、ドランブイの方がアイリッシュ・ミストよりも、ずっと古くから作られてきたという経緯がある。
== 歴史 ==
1745年に、スコットランド、ステュアート王家のチャールズ・エドワード・ステュアートは、フランスから援助の約束を取り付けて王位継承権を争う戦を起こした。しかしチャールズは、1746年にインヴァネス州カロデン・ムアの沼沢地で大敗し、頼みのフランスとも連絡が取れず、スコットランドのスカイ島への逃走を余儀なくされる。ここでチャールズの首には多額の賞金がかけられたのにも関わらず(部下などに首を取られることなく)、チャールズはフランスへの亡命に成功している。その際、彼を護衛していたハイランドの士を代表してジョン・マッキノン(John Mackinnon)に、褒美として王家秘伝の酒の製法が授けられた。この酒がドランブイである。したがって、ステュアート王家から門外不出だった秘酒ドランブイがマッキノン家に伝わったのは、1746年のことだったと考えられている。この逸話にちなみ、今日のドランブイのラベルには"Prince Charles Edward's Liqueur"と印字されている。
このドランブイが市販されたのは1906年のこと。マルコム・マッキノンエジンバラ市の酒造会社の共同経営者だった時に、商品化したのである。1916年にはイギリス上院の酒蔵にも納入されるようになったが、まだまだ生産量は少なかった。ドランブイが量産されるようになったのは、第二次世界大戦後のことである。
量産されるようになってから、ドランブイはイギリス以外でも広く知られるようになり、ラスティ・ネイルなどのドランブイを使ったカクテルが流行した

橋口 孝司 『ちょっと大人のカクテルストーリー』 p.155 青春出版 1999年10月20日発行 ISBN 4-413-09118-3


なお、ドランブイを使用したカクテルの中には、ドランブイの歴史に関係のある名前が付けられたカクテルも存在する。例えば、プリンス・チャールズ(Prince Charles)やマッキノン(Mackinnon)と言った名称のカクテルである。参考までに、プリンス・チャールズ(Prince Charles)の作り方は、ドランブイ=30ml、ブランデー=30ml、レモン・ジュース=30mlをシェークし、ソーサー型のシャンパン・グラス(容量120ml程度)に注ぎ、グラスにレモン・スライスを飾るというものである

成美堂出版 編集 『カクテル大事典800』 p.164 成美堂出版 2003年10月1日発行 ISBN 4-415-02264-2


また、マッキノン(Mackinnon)の作り方は、ドランブイ=45ml、ライト・ラム=10ml、ライム・ジュース=20ml、レモン・ジュース=10mlをシェークし、氷を入れたタンブラー(容量240〜300ml程度)に注ぎ、炭酸水で満たすというものである

藤本 義一 『カクテルと洋酒百科』 p.205 金園社 1968年12月20日発行



ただし、プリンス・チャールズ(Prince Charles)は、ただ単に、ドランブイのラベルに"Prince Charles Edward's Liqueur"と書かれているために、この名前が付けられただけであるとの説もある

成美堂出版 編集 『カクテル大事典800』 p.164 成美堂出版 2003年10月1日発行 ISBN 4-415-02264-2


ともあれ、これらのように幾つもドランブイを使ったカクテルが考案されてきた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ドランブイ」の詳細全文を読む




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