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ドルーシャウトの肖像画(''Droeshout portrait'' )は、イングランドの版画家マーティン・ドルーシャウトが製作したシェイクスピアを描いた版画であり、1623年に出版されたシェイクスピアの戯曲集「ファースト・フォリオ」の扉に口絵として使われたことで知られている。間違いなくシェイクスピアを描いたものといえる2点しかない肖像画のうちの1つであり、もう1点は彼の故郷であるストラトフォード・アポン・エイヴォンの墓碑としてつくられた彫刻であるが、いずれもシェイクスピアの死後になって製作されたものである。 当時から出版物の口絵に肖像画を用いることは一般的だったが、この版画が正確にはどのような状況で製作されたのかは明らかではない。また、2人いる「マーティン・ドルーシャウト」のどちらがこの版画をつくったのかも不明であれば、現存する絵ないしスケッチがどの程度までシェイクスピアの特徴を伝えているのかも定かではない。芸術作品として見た場合、批評家は概してこの絵に好意的ではないが、わずかながら擁護する立場の論者もいる。シェイクスピア別人説を唱える人間はこの絵に隠されたメッセージを発見したと主張している。 ==ステート== この版画には2段階の「ステート」がある。つまりドルーシャウト自身による同一の原版から印刷された異なるバージョンの肖像画が存在する。第1ステートのものはきわめて数が少なく、4点しか現存していない〔Tarnya Cooper, ''Searching for Shakespeare'', National Portrait Gallery; Yale Center for British Art, p. 48.〕。おそらくこれは試し刷りで、修正する必要があるかどうかを彫師が確かめるためにつくられたものである。現存する「ファースト・フォリオ」の圧倒的大多数は第2ステートを使用している。こちらのほうが陰影がはっきりしており、他にも細かな違いがあるが特に顎のラインと口ひげが対照的である。 もっと後になってからの第2ステートの版画も、わずかな修整が加わっているが、ロバート・アロットが新たに編纂して出版したシェイクスピアの戯曲集である「セカンド・フォリオ」のため、1632年にトマス・コーツが同じ版から印刷したものである〔National Portrait Gallery 〕。以降の「フォリオ」にも再利用された原版は当時すでに摩滅が始まっていたが、繰り返し再刻された。1640年にはもうウィリアム・マーシャルがジョン・ベンソンの編んだソネット集のために新しく版画の図案をつくり印刷を行っている。その後に複製されたこの肖像画は、全て後世の版画家が原版から印刷された画を写しとってつくった版画である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ドルーシャウトの肖像画」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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