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ドルーズ派 : ミニ英和和英辞書
ドルーズ派[は]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
: [は]
  1. (n,n-suf) clique 2. faction 3. school 

ドルーズ派 ( リダイレクト:ドゥルーズ派 ) : ウィキペディア日本語版
ドゥルーズ派[どぅるーずは]

ドゥルーズ派(ドゥルーズは、, al-Durūzīya)は、レバノンを中心に、シリアイスラエルヨルダンなどに存在するイスラム教イスラーム)系の宗教共同体。レバノン内戦時は、キリスト教徒マロン派と激しく対立した。
歴史的にはシーア派の一派イスマーイール派から分派したものだが、教義からみてシーア派の枠内に収まるかは微妙で、イスラム第三の宗派と呼ばれることもある。さらにイスラム教の枠に収まるかも怪しいと考えられ、多くのムスリム(イスラム教徒)はドゥルーズ派はイスラムではないと考えている。
ドゥルーズ派共同体の成員は民族的にはアラブ人で、中東全域でおよそ100万人が存在するとされる。北アメリカ南アメリカヨーロッパなどにも海外共同体が存在する。ドゥルーズ派はまた、その成立に至る経緯や彼らの居住地域において単独で多数派を形成しきれず、他宗教・他宗派と対立・協調を繰り返してきたことから、全体として世俗的・進歩的な政治スタンスを支持する傾向がある。

Flag of Jabal ad-Druze (state).svg|ドゥルーズ派の五色旗(1924年から1936年まで)
Civil flag of Jabal ad-Druze (1921-1936).svg|ドゥルーズ派の五色旗(1921年から1936年まで)
Flag of Druze.svg|ドゥルーズ派の五色旗(現在)


== 歴史 ==

ドゥルーズ派の起源は、10世紀にシーア派多数派のイマーム派から分離して生まれたイスマーイール派である。11世紀にイスマーイール派の多数派はエジプトを支配するファーティマ朝を建国し、イマームがそのカリフを称した。ファーティマ朝のもとでのイスマーイール派の教説の展開の中で、同世紀末に即位した第6代カリフ、ハーキムの治世に彼を神格化するグループがあらわれ、事実上ファーティマ朝の主流派から分派した。
1021年、ハーキムが失踪すると、イスマーイール派の従来の教義を堅持する派の巻き返しが起こり、ハーキムを神格化する派は弾圧を受け、エジプトを追われてシリア地方の山岳地帯に布教の場を見出した。彼らはグノーシス主義の影響を受けたとみられる独自の教理を発展させ、他のムスリムから厳しく異端視されるようになっていった。
ドゥルーズ派はレバノン山地などの山岳地帯でジュンブラート家アルスラーン家などいくつかの有力家系を指導者として結束し、少数派でありながらオスマン帝国時代から近代にかけてレバノン・シリアの政治の表舞台にたって活動した。19世紀前半にはレバノン山地北部に共同体を形成するキリスト教徒マロン派と激しく対立し、カトリックに近いマロン派にはフランスが後援者としてついた関係から、イギリスがドゥルーズ派を支援するという国際紛争にまで発展、とくに1860年には激しい紛争を起こした。オスマン帝国解体後の1925年にはシリア地方を統治するフランスに対する反乱を起こし、シリア地方全域を巻き込む反仏闘争のきっかけをつくっている。
第二次世界大戦後はジュンブラート家のカマール・ジュンブラートワリード・ジュンブラートの父子が世俗主義を掲げる進歩社会党を結成、国家の世俗化による権利向上を目指したドゥルーズ派の運動の指導者となり政府の要職を歴任、1975年から始まるレバノン内戦でも大きな役割を果たした。


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ドゥルーズ派」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Druze 」があります。




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