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===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
ドードー(は、マダガスカル沖のモーリシャス島に生息していた絶滅鳥類。 単にドードーといえばモーリシャスドードー(''Raphus cucullatus'')を指す。ドードー科に属する鳥には他に2種がある。 存在が報告されてから83年〔ロバート・シルヴァーバーグ『地上から消えた動物』33頁、41頁。〕で目撃例が途絶え絶滅した。ドードー鳥(ドードーとり・ドードーどり・ドードーちょう)と呼ばれることもある。 == 概要 == 大航海時代初期の1507年にポルトガル人によって生息地のマスカリン諸島が発見された〔ロバート・シルヴァーバーグ『地上から消えた動物』35頁。〕。 1598年に8隻の艦隊を率いて航海探検を行ったオランダ人ファン・ネック提督がモーリシャス島に寄港し、出版された航海日誌によって初めてドードーの存在が公式に報告された。食用に捕獲したものの煮込むと肉が硬くなるので船員達はドードーを「ヴァルクフォーゲル」(嫌な鳥)と呼んでいた〔ロバート・シルヴァーバーグ『地上から消えた動物』37頁。〕が、続行した第二次探検隊はドードーの肉を保存用の食糧として塩漬けにするなど重宝した。以降は入植者による成鳥の捕食が常態化し、彼らが持ち込んだイヌやブタ、ネズミにより雛や卵が捕食された。空を飛べず地上をよたよた歩く、警戒心が薄い、巣を地上に作る、など外来の捕食者にとって都合のいい条件が揃っていた〔ロバート・シルヴァーバーグ『地上から消えた動物』38頁。〕ドードーは森林の開発〔ロバート・シルヴァーバーグ『地上から消えた動物』38頁。森林をつぶして香料・サトウキビ・パイナップルなどを栽培した。〕による生息地の減少、そして乱獲と従来モーリシャス島に存在しなかった人間が持ち込んだ天敵により急速に個体数が減少した。オランダ・イギリス・イタリア・ドイツとヨーロッパ各地で見世物にされていた個体はすべて死に絶え、野生のドードーは1681年のイギリス人ベンジャミン・ハリーの目撃を最後に姿を消し、絶滅した〔ロバート・シルヴァーバーグ『地上から消えた動物』40 - 41頁。〕。 ドードーは、イギリス人の博物学者ジョン・トラデスカントの死後、唯一の剥製が1683年にオックスフォードのアシュモレアン博物館に収蔵されたが、管理状態の悪さから1755年に焼却処分されてしまい、標本は頭部、足などのごくわずかな断片的なものしか残されていない〔ロバート・シルヴァーバーグ『地上から消えた動物』41頁。〕。 しかし、チャコールで全体を覆われた剥製は、チェコにあるストラホフ修道院の図書館に展示されている〔絶滅した動物たち「ドードー」 〕。特異な形態に分類項目が議論されており、短足なダチョウ、ハゲタカ、ペンギン、シギ、ついにはトキの仲間という説も出ていたが、最も有力なものはハト目に属するとの説であった〔ロバート・シルヴァーバーグ『地上から消えた動物』47 - 53頁。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ドードー」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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