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ドーモイ酸 : ミニ英和和英辞書
ドーモイ酸[さん]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
: [さん]
 【名詞】 1. acid 

ドーモイ酸 ( リダイレクト:ドウモイ酸 ) : ウィキペディア日本語版
ドウモイ酸[どうもいさん]

ドウモイ酸(ドウモイさん、ドーモイ酸、domoic acid、略称DA)は、天然由来のアミノ酸(正確にはイミノ酸)の一種で記憶喪失性貝毒の原因物質。神経毒であり、短期記憶の喪失や、脳障害を引き起こし、死に至る場合もある。
プセウドニッチア属 (''Pseudo-nitzschia'') の珪藻が作る水の華や珪藻''Nitzschia navis-varingica''が生産することが明らかになっている。
分子式は C15H21NO6分子量は 311.33。IUPAC名 [2''S''-[2a,3b,4b(1''Z'',3''E'',5''R'')]]-2-カルボキシ-4-(5-カルボキシ-1-メチル-1,3-ヘキサジエニル)-3-ピロロリジン酢酸CAS登録番号は 14277-97-5。プロリンの誘導体でもある。構造的には神経伝達物質L-グルタミン酸の固定アナログである。
単体は融点 213–217 で、無色の結晶性粉末。によく溶け、有機溶媒に不溶。
==解説==
1958年、徳之島で駆虫薬として用いられていた紅藻ハナヤナギ(''Chondria armata''。被害者107人中4人が死亡、12人が重度の記憶障害に陥った。中毒を起こしたムラサキイガイを調べたところ、貝 100 g 当たり 31–128 mg のドウモイ酸が検出され、中毒者の摂取量は 60–290 mg と推定された(駆虫薬として用いられる量は 30 mg 程度である)。検死解剖などから、海馬に大量のドウモイ酸が取り込まれてグルタミン酸受容体と結合したために脳細胞が興奮・死滅し、中枢神経が侵されたことが分かった。その後、人の致死量は 300 mg/60 kg と割り出された。特に子供や高齢者は注意が必要。赤潮からも検出される。
ドウモイ酸は、異常繁殖した珪藻が活動を停止する際に作り出される。
生物濃縮によって貝類カニアンチョビなどに取り込まれるため、現在では魚介類の輸出入において検査が行われるようになって来ている。カナダのドウモイ酸規制値は 20 ppm である〔。わが国厚労省のサイトの説明では、記憶喪失性貝毒(ドウモイ酸)については監視体制や規制値を定めていない。輸出する場合には外国の規制値(20 ppm)を準用している。


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ドウモイ酸」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Domoic acid 」があります。




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