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ナイキスト定理 : ミニ英和和英辞書
ナイキスト定理[り]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

定理 : [ていり]
 【名詞】 1. theorem 2. proposition
: [り]
 【名詞】 1. reason 

ナイキスト定理 ( リダイレクト:標本化定理 ) : ウィキペディア日本語版
標本化定理[ひょうほんかていり]
標本化定理(ひょうほんかていり、: サンプリング定理とも)はアナログ信号デジタル信号へと変換する際に、どの程度の間隔で標本化(サンプリング)すればよいかを定量的に示す定理情報理論の分野において非常に重要な定理の一つである。
標本化定理は1928年にハリー・ナイキストによって予想され、1949年にクロード・E・シャノンと日本の染谷勲によってそれぞれ独立に証明された。そのためナイキスト定理ナイキスト・シャノンの定理シャノン・染谷の定理〔ただし、実際にこの呼び方を日本国外はもとより、日本国内でも、論文や文献などで目にする機会はほぼ皆無である。テブナンの定理を鳳-テブナンの定理とごく僅かに呼ばれるのと同様である。〕とも呼ばれる。
== 概要 ==
標本化とは、数学的には連続関数の値からある点の値だけを標本として取り出して離散関数に変換する操作であり、与えられた連続関数と標本化関数の積を求めることと等しい。標本化関数とは、ある離散値(連続でない、飛び飛びの値)''x''に対してのみ''g(x)''=1となり、その他の''x''に対しては''g(x)''=0となるような関数である。対象となる関数''f(x)''と標本化関数''g(x)''の積を取ると、関数h(x)=g(x)f(x)が得られる。''g(x)''=1となる''x''に対してのみh(x)=f(x)となり、その他の''x''に対しては''h(x)''=0となる。
標本化定理とは、ある関数''f(x)''をフーリエ変換した関数''F(s)''の成分(スペクトル)が、|s| \ge Wの範囲で''F(s)''=0であるような関数''f(x)''に対して、s=2Wに相当する周期より小さい周期をもつ標本化関数で標本化したときに得られる関数は、そのスペクトルのうち|s|が原関数のスペクトルに一致するというものである。
工学的には、原信号に含まれる最大周波数成分を ''f'' とすると、2''f'' よりも高い周波数 f_s で標本化した信号は、低域通過(ローパス)フィルターで高域成分を除去することによって原信号を完全に復元することができるということを示している。たとえば原信号に含まれる周波数が最高で ''f''=22.05kHz だった場合、f_s=44.1kHz よりも高い〔(注)”以上” ではない。〕周波数で標本化(1秒間に44100回超、値を取得)すれば、原信号を完全に復元することができる。原信号が復元可能な最大周波数 /2 を「ナイキスト周波数」と言い、ナイキスト周波数の逆数を「ナイキスト周期」と言う。
標本化周波数が 2''f'' 以下であった場合、原信号にはない偽の周波数 f_s - fエイリアス信号として、復元信号に現れる。よって、連続信号の標本化においては、ナイキスト周波数 2''f'' よりも高い周波数で、標本化を行わなくてはならない。
なお、アナログ信号からデジタル信号への変換については、標本化のほかに量子化が必要である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「標本化定理」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Nyquist-Shannon sampling theorem 」があります。




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