|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
ナイト2000(、)は、アメリカで放映された特撮番組『ナイトライダー』に登場する架空のドリームカーである。 == 主な特徴 == 基本的な外観はポンティアック・トランザムの第3世代モデルだが、主にフロントバンパー部が大幅にカスタムされ(パイロット版の数台は純正バンパーにアクリル板を入れている)、ナイトフラッシャー(スキャナーのセンサー部分)が埋め込まれている。この他のボンネット(ターボボンネットと称する)、ホイール(ターボキャストリムと称する)、リアスポイラー等は純正のオリジナルパーツを使用している。受けているナンバーはカリフォルニア州のもので「KNIGHT」(アメリカでは希望の文字列が取得出来る)。 パイロット版のみフロントバンパーの形状がシリーズ版と異なっており、先端部分が短くナイトフラッシャーがバンパー先端部に付きフォグライトが無い〔シーズン1第17話までのエンディング場面も同様。〕。 インテリアの純正PMDシートは全シーズン通して変わりないがダッシュボード、アームレストスイッチパネル、オーバーヘットコンソールスイッチパネルは大幅にカスタムされ初期と後期で若干異なる。パイロット版でマイケルが「ダース・ベイダーの風呂場」(日本語吹き替えでは「スペースシャトルのコックピット」)と揶揄するほどイルミネーション関連部品が付加されている。インテリア関連の明確な差異として、シーズン1第12話までは後述のボイスインジケーターが長方形『■』、シーズン1第13話以降はバーグラフ『・|・』となっている。 * ↑上記以外での明確な差異は他にもシーズン1からシーズン3第1話前半まではボイスインジケーターの両脇に表示されているパネルが左列上段から順に「AIR(黄色)」、「OIL(黄色)」、「P1(赤色)」、「P2(赤色)」、右列上段から順に「S1(黄色)」、「S2(黄色)」、「P3(赤色)」、「P4(赤色)」と各々4列表示(所轄「前期仕様」)であったが、シーズン3第1話後半以降はボイスインジケーターの両脇に表示されているパネルが左列上段から順に「ALT(黄緑色)」、「OIL PRESS(黄緑色)」、「OIL TEMP(赤色)」、「FGT(赤色)」、「FUEL(赤色)」、右列上段から順に「AUX(黄緑色)」、「SAT COMM(黄緑色)」、「ACC(赤色)」、「RADAR(赤色)」、「MPI(赤色)」と各々5列表示に、「TURBO BOOST」等オプションボタン形状の変更(前期型では機能表示ボタンを押すと、そのボタン直上部のLED緑、黄、赤が点灯し機能を発揮する、後期型では表示パネルの直左側の丸ボタンを押すと表示パネルが赤く点灯し機能を発揮する)及びアクセルペダル両脇にスロットルレベルを表示する緑色のLED(左右共14個×2=28個)の追加がなされ、またダッシュボードに設置されているモニターがこれまでは2つあったのが1つに変更され代わりに大型ワイドモニターとなり、いわゆる「後期仕様」となった(この後期仕様への変化の際、日本語吹き替えではマイケルが「化粧が濃くなったんじゃないか?」と言っている)。またシーズン4では「NORMAL CRUISE」の表示が「NORMAL」に変更されているが、K.I.T.T.の自動走行モードを映すシーンではシーズン3時の描写を使い回されており「NORMAL CRUISE」→「AUTO CRUISE」に切り替わるシーンが見られる。またこのパネル表示の変更のタイミングはシーズン4開始時点で既に行われており、ジャガーノートによる再生後(SPM搭載)以降ではない。ちなみ前期仕様では、ボイスインジケーター直下の表示パネルは上から順番に「AUTO CRUISE(黄色)」「NORMAL CRUISE(黄色)」「PURSUIT(赤色)〔基本は「赤色」であるが回によっては「白色」や「薄紫色」になっている場合もある、ただしこれはあくまで前期型のみで後期型は終始「赤色」に統一されている。〕」の順で、後期仕様では上から順番に「NORMAL (CRUISE)(緑色)」「AUTO CRUISE(緑色)」「PURSUIT(赤色)」と変わっている。ただしシーズン4以降では「SUPER PURSUIT MODE (SPM)」が新たに登場したことによって以前までの従来版「PURSUIT」が使用される場面が無いが、SPM使用中は「PURSUIT(赤色)」が表示されている。 プロトタイプである「K.A.R.R.」は作中2回登場しているが、いずれも上記でいう前期仕様である。 K.I.T.T.(後述)が発声すると、ステアリングコラムのダッシュボードと接する部分に設置されたボイスインジケータが発光する(初期は文字通り方形のランプが明滅するだけだったが、のちに“バーグラフの伸縮”風に変わった)。またハンドルは“全方向回転型・ロケットボタン付”と呼ばれているように、円形ではなく飛行機の操縦桿のような形状。 ボディーは分子結合殻(Molecular Bonded Shell)で覆われており、あらゆる物質より硬く、強靭。ボディーの黒は塗装ではなく、この分子結合を組み込んだことによる。これによってナイト2000は銃撃や爆発や衝突など、ほとんどの物理的攻撃を弾くことができる。劇中では厚さ80㎝のコンクリートをも突き破り、爆発物を車体の下やトランクルームに放り込んで処理するといったことも行っている。分子結合殻生成の化学式は企業秘密であり、ウィルトン・ナイトは信頼の置ける3人の人物に全体の2/3ずつこの式を託した。つまり、この3人のうち2人が揃えば化学式が完成することとなる〔要するにそれぞれが「"A"と"B"の式」、「"B"と"C"の式」、「"C"と"A"の式」を保持しているということである。〕。ちなみにその3人の人物は「エリオット」(シーズン2で登場、エリザベスに構造式を聞き出された後に死亡)、「クインラン」(シーズン4で登場、ノルドストロムに構造式を聞き出された後、人質にされていたがマイケルに救出される〔ただし名前だけならシーズン3第13話「ナイト2000魔の毒液に溶ける!決死の再生立直れキット!!(原題:JUNK YARD DOG) 」の回でボニーがナイト2000開発のオリジナルメンバーを再集結させる際に「ブーアマン」、「リー」、そして「クインラン」と名前を挙げている場面が初出。〕)、そして「デボン」の3人である。結果としてその分配が仇となり、ナイト2000を狙う敵に化学式を盗まれ、分子結合殻で覆われた巨大トレーラー「ゴライアス」(GOLIATH ゴリアテの英語読み)や、殻の化学結合を分解してしまう溶液を生み出すこととなった。 分子結合殻によって基本的には敵側の殆どの攻撃に対してほぼ無傷な場面が描かれているが、決して「絶対的な無敵」ではなく全シリーズ通して作中では4回壊滅的なダメージを受ける場面がある。1度目はゴライアスとの衝突(シーズン2)で、マイケルがゴライアスを見くびっていたためにマイケル共々ほぼ半壊状態となった。2度目は赤い殺人カーのミサイルの直撃(シーズン3)で、咄嗟にK.I.T.T.が、直撃寸前にマイケルをシート・イジェクションで車外へ脱出させた。3度目は廃溶液での壊滅的な損傷(シーズン3)で、マイケルとは別行動だったところをフォークリフトに持ち上げられ廃溶液の沼に投げ落とされてしまう。沼に沈み徐々に溶かされていくK.I.T.T.は「マイケル、助けて!」と救出を嘆願するが、マイケルは周りの状況の兼ね合いから苦渋の判断をし、「後で必ず助けるからな」と一旦見捨てて撤退してしまう。4度目は装甲車ジャガーノートの猛攻(シーズン4)で、直前に散水車を装って分子結合殻を分解する特殊溶液を浴びせられていた事により殻が機能せず、完膚なきまでに破壊されてしまった。 * ただし、これらが逆に要因となって進化するといったパターンがある。先述の赤い殺人カーのミサイルの直撃後ではインテリアが後期仕様にバージョンアップ(この際はボニーが「元通り…いいえ、前以上に良くしてあげる!!」と言い後期仕様に一人で仕立て上げた)、重戦車ジャガーノート以降はSPMモード、コンバーチブルモードの追加(これらの機能はRC3とその仲間が全面で手掛けており、ボニーは新機能についてマイケルに「まず最高速度を40%アップさせるわ。そしてそれに伴う足回りの強化と新しいブレーキシステムへの転換!」と説明している)といった具合。 * 上記の計4回の甚大なダメージの中でも「最も悲惨」と挙げられるのが、3回目となるシーズン3第13話『ナイト2000魔の毒液に溶ける!決死の再生立ち直れキット!!(原題:JUNK YARD DOG)」といわれている。この時は、ボディはかろうじて原型を留めたものの、内部のシートやハンドルをはじめとしたパーツ、機器類が殆ど溶け、ボニー曰く「残ったのは骨のような車体だけ」となってしまった。 * 2度目(赤い殺人カーの回)まではK.I.T.T.自身かろうじて意識のある(会話ができる)状態であったが、3度目(廃溶液での沈没)以降はそれすらも出来ない状態となった。 * 上記以外では他にも『壮絶ジャングル戦!絶体絶命!ナイト2000底なし沼脱出不能』(シーズン2)で沼池着水時の浸水による電子回路の故障で外観上の損傷はさほど見られないものの内部面では通信機能の殆どが使用不可能になってしまった場面もある。 パイロット版の日本語吹替において、ナイト2000はナイト財団がマイケル・ロングの愛車のポンティアック・ファイヤーバード・トランザムを持ち帰り改造したものとされていたが、後にプロトタイプとして登場したK.A.R.R.も、その機能・外観ともにパイロット版のK.I.T.T.と全く同じであった。従って、マイケルがナイト財団に参加する半年以上前から、ファイヤーバード・トランザムを基本コンポーネンツとするナイト2000が存在した事になる。だが同話の原語版では、マイケル・ロングのトランザムとナイト2000が別の車両であることが、劇中の台詞で描写されている〔"Any resemblance between your car and this one is purely superficial."(「君の車とこれの類似点は外見だけだ」)というデボンの台詞がある〕。 番組放映からかなり時代が経ったが、DARPAグランド・チャレンジ等のロボットカーのニュースがあると、ネットでは必ずと言っていいほどこの車の話題が出るなど、強い印象を残しているとされる。また、近年ではトランザムをナイト2000にカスタムする為のパーツを販売するメーカーも登場している。さらに2012年にはトランザムを電気自動車に改造した上でナイト2000仕様にカスタムして販売する業者も現れている〔「ナイトライダー」の「ナイト2000」が電気自動車になって登場」 - ガジェット通信、2012年5月11日〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ナイト2000」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 KITT 」があります。 スポンサード リンク
|