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『ナイフの行方』(ナイフのゆくえ)はNHK総合で2014年12月22日・23日に2夜連続で「特集ドラマ」として放送されたスペシャルテレビドラマ。 1960年代の安保闘争や1970年代の学生運動に加わった人たちが、いつのまにか日本で存在感をなくして大衆にまぎれてしまっていることに着想を得て執筆された山田太一オリジナル脚本。松本幸四郎の出演を喜んだ山田は、いつも自身が描く“普通のおじさん”を乗り越えた人物像を描こうと決意。松本を信頼し、“重い過去を清算できないまま年老いた男〔”を回想シーンではなく長いシーンやセリフで表現した〔。また、この作品は松本が演じる主人公のような老人が自分とは全く異なる格差社会で短絡的に生きる若者〔と出会ったらどうなるのかという一種のシミュレーションドラマでもあるとインタビューで語っている〔。 2015年6月19日、KADOKAWAにより書籍化された。山田太一にとっては18年ぶりのドラマシナリオ本であり、書き下ろしシナリオがすべて収録されている他、山田の1万字ロングインタビューや近藤晋による5000字解説が収録されている〔。 == あらすじ == === 前編 === 妻を亡くし、仕事も退職して一人暮らしである孤独な老人・根本拓自の元には週2回、通いの家政婦・須山香が自分の娘である緑を連れてやって来る。緑はなかなか懐こうとしないが、拓自は2人の訪問を何よりも楽しみにしていた。ある日、本屋に出掛けた拓自は、店の前を通るサングラスにニット帽姿の男と目が合う。息遣いが荒く、ふらふらとした足取りの男はやがてナイフを出し通行人を襲おうとして騒ぎとなるが、拓自は合気道で組み伏せ、柿坂町内会の倉庫に連れ込み、パトカーをやりすごす。「殺していいよ」と投げやりになる男に足蹴りをくらわせ、骨を折った拓自は妹の長男だと偽って病院に連れていく。全治1か月だと聞くと男を自宅に連れて帰り、「怪我が治るまでだ」と2階の亡き妻の部屋を与える。次男と名乗った男は「俺に何をさせたいんだ」と訝るが、拓自は「あんたの目を見て、すがりついてきた気がしたんだ」としか答えなかった。 一夜が明けて香と緑がやって来るが、次男は拓自の言いつけを守り、喉を傷めているふりをして2人との接触を避ける。拓自と2人の時は食事も作るなど昨日とは打って変わって落ち着いた様子を見せていた次男だったが、たった1日で「もう俺は変わった」と言うのを拓自は「そんなことが信じられるか。口先で物を言うな。」と信用はしなかった。しかしそれからも2人の生活は続き、やがて次男は拓自の留守中「30年ぶりだ」とやって来た男を応対したり、本当は普通に声が出ることを見抜いた香や緑とも話すようになる。次男にあっさり懐く緑の様子を見ておもしろくない拓自だったが、ふらりと出かけた街で昔の恋人・永原織江と再会し、ミュージカル『ヘアー』についてなど昔話に花が咲き、楽しい時間を過ごす。 翌日、なぜか部屋から引きこもって出てこない次男だったが、拓自が話を聞く姿勢を見せると、ぽつぽつと生い立ちや、自暴自棄になったいきさつを語り出す。今後のことは相談にのるという拓自の言葉に涙を流した次男だったが、拓自は家政婦を香から別の女性へと変えてしまう。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ナイフの行方」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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