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ナジュラーン(、Najran)は、サウジアラビアの都市。イエメンとの国境を接するサウジアラビア南西部にあるナジュラーン州の州都。2004年当時の人口は約246,000人〔松本「ナジュラーン」『世界地名大事典』3、698頁〕。日本ではナジラーン、ナジュランと表記されることもある。サウジアラビアに属するが、歴史的にはイエメンとの関係が深い〔蔀「ナジュラーン」『岩波イスラーム辞典』〕。 == 歴史 == 紀元前9世紀には、ナジュラーンの存在が確認されている〔。アラビア半島南部に諸王朝が並存していた古代、イエメンに独立した政権が樹立された中世において、ナジュラーンはシリアとペルシア湾を結ぶ交易ルートの中継地として繁栄した〔。また、農業が可能なオアシス地帯に位置するため、古代からアラビア半島有数の重要拠点として機能していた〔。ワディナジュラーン沿いのウフドード遺跡にはサバ(シバ)王国時代の碑文が残る。 2世紀末にエチオピアのアクスム王国がアラビア半島に進出した際、ナジュラーンはアラビアにおけるアクスム第二の拠点とされ、代官が置かれた〔蔀勇造「ヒムヤル王国トゥッバァ朝の実体に関する一仮説」『東洋学報』86巻4号収録(東洋文庫, 2005年3月)、08頁〕。6世紀のヒムヤル王国時代に南アラビア有数のキリスト教徒の拠点となり、523年にヒムヤル王ズー・ヌワースによるキリスト教徒の弾圧で多くの殉教者を出した〔。 こうした歴史的経緯から1934年にサウジ・イエメン戦争でサウジアラビアが勝利を収めるまでの間、ナジュラーンは時にイエメンに支配され、イエメンからの影響を強く受けていた〔。伝統的家屋に見られる、防水のための漆喰に施された装飾にはイエメンからの影響が見て取れる〔。 1965年から旧来の市街地に隣接する土地で新市街地の建設が開始、新市街地はファイサリーヤと命名された。新市街は住宅地、公園、学校、病院といった施設が整備され、周辺では工業団地の建設も進められている〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ナジュラーン」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Najran 」があります。 スポンサード リンク
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