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ナタマイシン : ウィキペディア日本語版
ナタマイシン

ナタマイシン(natamycin, INN)は、通常土壌中に見いだされる微生物 ''Streptomyces natalensis'' による発酵の際に生産される、天然の抗真菌薬である。ピマリシン (pimaricin) としても知られる。両親媒性を示すため、ナタマイシンのへの溶解度は非常に低い。しかしながら、ナタマイシンは非常に低い両で効果を示す。ほとんどのかびに対して10 ppmより低い最小発育阻止濃度 (MIC) を示す。ナタマイシンは、マクロリドポリエン系抗真菌薬に分類され、薬としては真菌性角膜炎の治療に使用される。ナタマイシンは特に、アスペルギルス属 (''Aspergillus'') およびフザリウム属 (''Fusarium'') の角膜への感染に対して有効である。
その他のポリエン系抗真菌薬は、アムホテリシンBナイスタチンフィリピンなどである。
==使用==

===食品===
ナタマイシンは、乳製品、肉、その他の食品での菌の繁殖を抑えるために食品産業において数十年間使用されてきた。ナタマイシンの使用の潜在的利点は、伝統的な化学保存料の代替となること、風味を損わないこと、化学保存料で一般的に見られる有効性のpH依存性が小さいことなどが挙げられる。ナタマイシンは、懸濁液の噴霧、水懸濁液(brine)への製品の浸漬、あるいはホール、シュレッドあるいはソフトチーズにおいてセルロース(凝固防止剤)と共に粉末状で製品に混合するなどして使用される。現在アメリカ合衆国では肉に対する使用は認められていないが、いくつかの国では乾燥および発酵ソーセージの表面での菌の繁殖を防止するためにナタマイシンの使用が認められている。さらに具体的には、ナタマイシンは一般的にカッテージチーズや、サワークリーム、パックされたサラダミックスといった製品で使用されている。食品添加物としてのE番号はE235である。
欧州連合 (EU) 全域で、ナタマイシンは特定のチーズおよびドライソーセージ製品に対する表面保存料としての使用しか許可されていない。1979年、EU食品科学委員会 (SCF) は、ナタマイシンの使用について「しかしながら、食料での抗生物質使用が望ましくないという一般原則の観点から、当委員会は、ハム、ワイン、その他の飲料といったさらなる食品でのナタマイシンの使用の提案に対して強く反対する」との見解を出している。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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