|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ロット : [ろっと] 【名詞】 1. (1) rot 2. (2) lot, (n) (1) rot/(2) lot
ナハル・メアロット (Nahal Me'arot) ないしナハル・マアロット (Nahal Ma'arot)〔世界遺産登録名では Nahal Me'arot と表記されているが、イスラエル政府の推薦書では Nahal Ma'arot と表記されていた。〕は、イスラエルのカルメル山西側斜面にある渓谷で、ヘブライ語で「洞窟群の渓谷」を意味する〔ICOMOS (2012) p.33〕。その名が示すように、人類の進化の研究上重要な4つの洞窟群が残っている地域であり、およそ50万年前からの進化の推移を伝える点や、ネアンデルタール人と現生人類の関わりを示す遺跡が存在する点などが評価され、「人類の進化を示すカルメル山の遺跡群:ナハル・メアロット(ワディ・エル=ムガーラ)の洞窟群」の名で2012年にUNESCOの世界遺産リストに登録された。 世界遺産登録名にあるワディ・エル=ムガーラは、ナハル・メアロットのアラビア語名で、調査が行われ始めた時期には、そちらの名称で呼ばれていた(意味は同じである)〔。 == 洞窟群 == ナハル・メアロットにあるのはタブーン、スフール、エル=ワド、ジャマルの4つの洞窟であり、世界遺産登録地域と一致している。それらの洞窟のうち、最初の3洞窟は、1929年にイギリスのドロシー・ギャロッドらの調査隊が初めて本格的に調査した〔内村 (2005) p.232〕〔ICOMOS (2012) p.34〕。この調査は1934年まで続き、ギャロッドは帰国後の1939年に女性初のケンブリッジ大学考古学のディズニー教授職になった〔河合 (1999) p.76〕。ギャロッドらの調査は、初期のネアンデルタール研究史において重要な調査のひとつであったと見なされている〔ストリンガーほか (1999) p.16〕。 第三次中東戦争(1967年)の後に、多くの大学が調査に赴くようになり、イスラエル政府は1971年にナハル・メアロットの洞窟群周辺に、「ナハル・メアロット自然保護区」を設定した〔。現在、これらの洞窟群はイスラエル自然・公園局が管理している〔ICOMOS (2013) p.39〕。 国際記念物遺跡会議 (ICOMOS) は、カルメル山に残る4つの洞窟それぞれの意義を次のようにまとめている。 スフール洞窟とタブーン洞窟は、現生人類の起源とネアンデルタール人の運命に関連するヒトの遺物と加工品の存在によって、人類の進化のどの概説でも採り上げられている。エル=ワド洞窟は、食糧生産と定住生活の初期段階の痕跡によって、世界的に知られている。ジャマル洞窟は木製・石製の家財道具や皮革製品なども含めて、中期旧石器時代の物質文化の傑出した証拠が発見された場所である〔ICOMOS (2012) p.35〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ナハル・メアロット」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|