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ナベルス ( リダイレクト:ナベリウス ) : ウィキペディア日本語版
ナベリウス

ナベリウスNaberius)は、悪魔学における悪魔の一人。ナベルスNaberus)、ケルベロスCerberus)とも呼ばれる〔''Pseudomonarchia Daemonum''〕。悪魔や精霊に関して記述した文献や、魔術に関して記したグリモワールと呼ばれる書物などにその名が見られる。
== 概要 ==
イギリスで発見されたグリモワール『ゴエティア』によると、19の軍団を指揮する序列24番の勇猛なる侯爵
18世紀のものと考えられているグリモワール『大奥義書』によれば、ネビロスの支配下にあるという〔''The Book of Ceremonial Magic'', p.188 〕。一方、ナベリウス自身がネビロスと同一視されることもある〔例えば、コラン・ド・プランシー著『地獄の辞典』では、「ナベルス」の項でネビロスをナベルスの別名としている。また、項目の内容も「侯爵にして少将、および軍隊総監」などの説明にあるように両者の伝承が入り混じっている。〕。
召喚されると、カラスの姿〔マグレガー・メイザースアレイスター・クロウリー版のソロモンの小さな鍵では、黒いツルの姿とされている。''The Lesser Key of Solomon'', p.29 。また、アーサー・エドワード・ウェイトの''The Book of Ceremonial Magic''では時を告げる雄鶏の姿とされる。''The Book of Ceremonial Magic'', p.202 。〕で現れ、しわがれた声で話すという。あらゆる人文科学、自然科学を教え、特に修辞学に長けているという。また、失われた威厳や名誉を回復する力を持つともいう。
別名のケルベロスにあるように、ギリシア神話のケルベロスと関連付けられることもある。コラン・ド・プランシーは『地獄の辞典』においてナベリウスを「ケルベロス」の項目で扱っており、三つ頭の犬もしくはカラスの姿で現れるとしている。M・L・ブルトンによる挿絵では、三種類の犬の頭と鳥の脚と尾を備え、貴族風の服を着た悪魔が描かれている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ナベリウス」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Naberius 」があります。




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