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ナリヤラン(成屋蘭、学名:''Arundina graminifolia'')は、常緑性の地生ランのひとつ。 熱帯アジアに広く分布し、日本では八重山諸島(石垣島及び西表島)に自生する。沖縄島中部でも見つかっているが、栽培逸出の個体である〔横田昌嗣・橋爪雅彦・豊見山元 「ナリヤラン」 『改訂・沖縄県の絶滅のおそれのある野生生物(菌類編・植物編)-レッドデータおきなわ-』、沖縄県文化環境部自然保護課編 、2006年、243頁。〕。 和名のナリヤラン(成屋蘭)の「成屋」は、西表島の内湾にある小島、内離島にあった成屋集落(現在は廃村)に由来すると言われている。 == 特徴 == 新旧の複数の茎がまとまって生える。葉は長さ10-20cmで、線状披針形、2列に互生して上に伸びあがり、遠目で見た草姿はイネ科のアシに似ている。茎の基部には偽球茎をつけ、ひも状の根が多数ある。八重山諸島では草丈50cm前後で止まる場合が多いが、熱帯域の大型系統では1mから2m以上に達することもある。 花茎は茎の先端からさらに上に伸び、総状花序に複数の花をつける。花径は4cm前後。花色は通常は淡紅紫色、唇弁の先端はそれよりも色濃く、鮮やかな紅紫色で中央に黄色の斑紋がある。花だけ見ると洋ランのカトレアによく似ている。ただし花はカトレアのように長持ちはせず、一つの花は数日以内でしぼむ。花期は特に決まっておらず、一定の大きさに育つと花をつける。熱帯域では一年を通じて開花する。 植物体や花の大きさ、色などは原産国によって変異があり、それらを同種とするか別種とするかで混乱がある。学名も多数あるが、どれが有効名でどれがシノニム(異名)か、学者によって意見が異なるようである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ナリヤラン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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