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羅老 (ロケット)
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羅老(ナロ、、)もしくはKSLV-I(Korea Space Launch Vehicle-I)は、ロシアのクルニチェフ国家研究生産宇宙センターと大韓民国の韓国航空宇宙研究院 (KARI) が共同開発した人工衛星打ち上げロケット。 == 概要 == 羅老は390人体制の専門人材により開発されたロケットで(韓国側だけの人数かどうかは不明)〔、ロシア国内で製造されるアンガラ・ロケットの第1段を基盤としており、射場となる羅老宇宙センターもロシアの技術援助のもとに設立された。 第2段固体燃料ロケット(キックモーター)の設計及び製造は韓国によって行われており、 大韓航空が組み立てを、ハンファが火薬を、韓国ファイバーが機体と特殊素材の開発を担当し〔【社説】韓国ロケット「羅老」、今は努力の結実を見る時 、中央日報 2012年10月23日〕、2段目は2008年4月に3機同時に製造された〔羅老号:2段目に老朽化のおそれ 、朝鮮日報 2012年12月1日〕。ロシア製の第1段は高性能だが、機体構成が固体ロケットブースターや補助ロケットがない2段式ロケットな上に、韓国製の第2段が推力・比推力共に低性能で、システムとして全体最適化されていない「つぎはぎロケット」なために、LEO投入能力が100 kgしかなく同規模のロケットと比べて極めて低性能である(羅老と同程度の140トン前後の総質量の日本のM-VロケットのLEO投入能力は1,850 kg、H-Iロケットは2,200 kgである)〔韓国のロケット羅老1号機、打ち上げに失敗 、nikkei BP net 2009年8月27日〕。 羅老の開発は、2002年8月にKARIがKSLV-I計画の開発計画を確定し、宇宙センターの起工式を行ったことにより始まり〔羅老号の計画で成功まで 、NAVER(中央日報転載記事)、2013年1月30日〕、2004年10月にクルニチェフ社と契約を結んだことにより本格化した〔宇宙開発に大きな痛手 韓国ロケット空中爆発 産経新聞. (2010年6月10日). 2010年6月27日閲覧。〕。KSLV-I計画の事業費は、2002年の開発開始から2009年の1号機の発射までの間で総額約8,200億ウォンとなっており、このうち約5,025億ウォンが羅老の開発費で約3,200億ウォンが羅老宇宙センターの建設費である〔韓国独自の技術による宇宙ロケット開発へ (朝鮮日報 2011年6月1日)〕〔羅老号失敗:事故原因、共振現象説が有力(上) 朝鮮日報. (2010年6月11日). 2010年6月15日閲覧。〕〔나로호 발사실패에 따른 비용 손실은? 朝鮮日報. (2010年6月10日). 2010年6月15日閲覧。〕。 2009年5月10日、KSLV-Iの名称を「羅老」とする事が発表された。名称は公募の中から選定され、羅老宇宙センターと同じく射場周辺の地名に由来する。 2009年8月と2010年6月に1号機と2号機の打ち上げに失敗し、2013年1月30日に3号機の打ち上げに成功した。ロシアとの契約満了により3号機の打ち上げ成功をもって運用を終了した。後継機はKSLV-IIで2021年に飛行予定である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「羅老 (ロケット)」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Naro-1 」があります。 スポンサード リンク
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