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ニオイシュロラン はセンネンボク属に属する単子葉植物の木本の一種。ニュージーランドの固有種であり、その特徴的な景観を形作る要素となっている。 高さ20 mにまで成長し〔、頑丈な幹を持つ。葉は1mに達する剣のような形で、分岐した枝の先端に塊状に付く。果実は鳥に好まれる。ニュージーランドのほぼ全域に分布し、マオリ人によって周辺の島々にも移植されている〔。森林の縁・川岸・平野・沼周辺など様々な環境で生育できる〔。1本の幹を持つ木として最大のものはゴールデン湾岸のパカワウに存在し、およそ400-500歳、高さ17 m、基部の周囲9 mの個体である〔。 マオリ人にはtī kōukaと呼ばれ、広く栽培されて食料・繊維・薬用に用いられた。丈夫で成長が速いため、ニュージーランドでは様々な場所に植えられ、多くの栽培品種も作出されている。ティリティリ・マタンギ島などの島において、生態系の再生プロジェクトにも広く用いられた〔。 和名は、花序がシュロに似ており、芳香があることに由来する。 北半球でも観賞用樹木として栽培される。温帯性であり、あまり寒い場所や熱帯気候ではうまく育たない。 == 形態 == 最大で20mに達する。幹は太く、直径1.5-2m。開花前には細く分岐しない茎を持つが、最初の開花後には、先端に葉の房のついた多くの分岐した枝からなる樹冠を形成する。各枝は花序の形成後にさらに分岐することもある。樹皮は明灰色から暗灰色のコルク質、表面に亀裂はあるが自然には剥がれず、触るとスポンジ状である〔〔〔〔。 葉は細長く剣状に直立し、明緑色から暗緑色。長さ40-100cm、基部の幅は3-7cm。多数の平行脈を持つ〔〔。枝の先端に塊状につき、葉の先端や、古くなった葉では基部も垂れ下がることがある。葉は厚く、中肋ははっきりせず、細かい脈がある程度均一に平行に走る。葉の表と裏にあまり差はない〔。 春から初夏に甘い香りの花を、60-100cmの大きな総状花序につける。花と花序は無柄かほぼ無柄で、花は花序に沿って密集して並ぶ。花を保護する苞葉は、開花前にはピンクを帯びることが多い。カンタベリー地方南部からオタゴ地方北部の個体では、苞葉は緑色である〔〔〔。 各花は直径5-6 mm、6枚の花被片は基部近くで分離し、反り返っている。雄蘂の長さは花被片とほぼ同じ。雌蘂は短く、柱頭は3裂する〔〔。果実は白い液果で直径5-7 mm〔。 大きな杭状の根茎は、成長した個体では3mに達し、地中に垂直に伸びている。これは植物体を地面に固定するほか、フルクトースをフルクタンの形で蓄える役割がある。若木の根茎は主に肉質で、貯蔵組織の細胞壁も薄い。これらの組織は二次肥大成長した分裂組織に由来する〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ニオイシュロラン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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