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ニカラグアコメネズミ : ミニ英和和英辞書
ニカラグアコメネズミ
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


ニカラグアコメネズミ : ウィキペディア日本語版
ニカラグアコメネズミ

ニカラグアコメネズミ(学名 、英名 Nicaraguan Oryzomys〔Musser and Carleton, 2005, p. 1148〕、Thomas's Rice Rat〔、Nicaraguan Rice Rat〔Duff and Lawson, 2004, p. 54; Jones and Engstrom, 1986, p. 12〕)は、コメネズミ属ネズミである。これまで3標本のみが知られており、全て1904年以降にニカラグアで採取されている。発見当初はミズコメネズミ属に分類されていたが、後にコメネズミ属の独自の亜属に分類された。しかし最終的には、同じ地域に分布するサワコメネズミイダルゴコメネズミと近縁であることが明らかとなり、コメネズミ属の中に分類された。
頭を含む体長は110mmから128mmで、コメネズミの中では中型である。背側は灰褐色、腹側は灰色であり、イダルゴコメネズミのような淡黄色ではない。尾は上部が下部よりも若干暗い色である。これまでに採集された3個体は全て水辺で捕えられたため、ある程度の時間を水中で過ごす半水生だと考えられている。保全状況は、軽度懸念である。
==分類==
最初に確認された個体は、1904年にW.G. Palmerによって捕えられた〔Thomas, 1905, p. 587〕。翌年、ロンドン自然史博物館オールドフィールド・トーマスは、この個体を新種の正基準標本とし、''Nectomys dimidiatus''という学名を付け
記載した〔Thomas, 1905, p. 586〕。彼はこの種をミズコメネズミ属の中に分類し、この種はかなり小さいが、その他はこの属の既知の種と似ているとコメントした〔。本種はそれから数十年にわたってミズコメネズミ属に分類され続けた。1944年のフィリップ・ハーシュコヴィッツによる属の総説〔Hershkovitz, 1944, p. 80〕も、やはり本種をミズコメネズミ属としていた。
ロンドンで正基準標本を調査した後、ハーシュコヴィッツは1948年にこの種をコメネズミ属に分類し直した。彼は、この種は属の中で特に際立ったものであり、独自の亜属''Micronectomys''を設けるべきだと記述している〔Hershkovitz, 1948, pp. 54–55〕。J. ヘルナンデス-カマチョは、1957年にコロンビアで採集された''Micronectomys''亜属の2つ目の種''Oryzomys (Micronectomys) borreroi''を記載している〔Hershkovitz, 1970, p. 792〕。1970年、ハーシュコヴィッツは別の論文中でニカラグアコメネズミについて言及し、1948年の論文で他の分類群から分ける明確な特徴について記載しなかったため、自身が創設した''Micronectomys''亜属は、裸名になっていたことを認めている〔Hershkovitz, 1970, p. 791〕。それにも関わらず、彼は状況を正すことをせず、''Micronectomys''亜属は裸名のまま残った〔Musser and Carleton, 2005, p. 1144〕。ハーシュコヴィッツも、ニカラグアコメネズミの幼体の外見はミズコメネズミ属に似ているものの、その他はサワコメネズミに似ていると記述している〔。彼は、''O.borreroi''はコメネズミ属であると認めたが、これがニカラグアコメネズミと近縁関係にあるとは考えていなかった〔。6年後、アルフレッド・ガードナーとジェームズ・パットソンは''O.borreroi''をトウマウス属に分類することを提案し、この属に関する1991年の総説で、ロバート・ボスは、この種は''Zygodontomys brunneus''と同一であるとした〔Voss, 1991, p. 46〕。
第2の標本は1966年に採取されたもので、1971年にHugh GenowaysとKnox Jonesによって発表された。彼らは、このはサワコメネズミに似ていると指摘している〔Genoways and Jones, 1971, p. 433〕。後の研究者は、ニカラグアコメネズミとサワコメネズミ、そしてイダルゴコメネズミなどの種が近縁であるという説を支持している〔。Fiona Reidは1977年に3つ目の標本が採取されたと報告している〔Reid, 1997, p. 204〕。2006年、Marcelo Wekslerらは、以前コメネズミ属に分類されていた多くの種を、タイプ種のサワコメネズミと近縁でないということで移動させたが、ニカラグアコメネズミはそのままコメネズミ属に残された〔Weksler et al., 2006, table 1, footnote e〕。
ニカラグアコメネズミは、現在はコメネズミ属の8つの種のうちの1つとされている〔Carleton and Arroyo-Cabrales, 2009, p. 116〕。イダルゴコメネズミ節は、中央アメリカに広く分布するイダルゴコメネズミと周辺のより狭い地域に住む6種からなるが、ニカラグアコメネズミは、この節に追加されている〔Carleton and Arroyo-Cabrales, 2009, p. 117〕。イダルゴコメネズミは、ニカラグア南部で、ニカラグアコメネズミとともに生息する〔Jones and Engstrom, 1986, p. 12〕。イダルゴコメネズミ節の体系学は多くの面が分かっておらず、現在の分類はこのグループの真の多様性を過小評価している可能性がある〔Carleton and Arroyo-Cabrales, 2009, p. 107〕。コメネズミ属は、百以上に及ぶアメリカのネズミを含むコメネズミ族に分類され〔Weksler, 2006, p. 3〕、さらに上位では、主に小型のネズミを含むキヌゲネズミ科アメリカネズミ亜科に属する〔Musser and Carleton, 2005〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ニカラグアコメネズミ」の詳細全文を読む




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