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ニセ「左翼」暴力集団(ニセさよくぼうりょくしゅうだん)とは、主に日本共産党による独自用語で、対立する日本の新左翼党派を指す用語として使用されている〔2006年9月21日(木)「しんぶん赤旗」- ニセ「左翼」への「泳がせ政策」とは? 〕。マスコミ用語では「極左過激派」、警察用語では「極左暴力集団」に相当するが、「偽装左翼である」との独自の見解が含まれており、いわゆる政治的用語(罵倒語)である。 日本共産党およびコミンテルン系譜の各国の共産党は従来、共産党と対立する共産主義者を「トロツキスト」または「トロツキスト暴力集団」と呼んで批判していたが〔「前衛」第 502~505 巻、1984年、日本共產党出版部、p74〕、1980年代後半以降は「ニセ左翼」または「ニセ『左翼』暴力集団」が主に使用されている。 日本共産党の見解では、日本共産党に打撃を与える目的で「共産主義」を偽装する暴力集団であり〔2008年11月20日(木)「しんぶん赤旗」- 「連合赤軍」事件とは? 〕、権力が影で支援している(「ニセ『左翼』泳がせ論」)、としている。これは、革マル派が唱える「権力謀略論」「権力の走狗論」と類似している。 == 概要 == === 背景 === 1934年に発生した、ソ連共産党政治局員セルゲイ・キーロフの暗殺事件を「トロツキー一派の仕業」とでっち上げ、1936年に大粛清を開始したヨシフ・スターリンは、敵対者、あるいは潜在的な反対派とみなした人物に対して「トロツキスト」というレッテルを多用した。 世界各国の共産党は、自ら以外の共産主義組織および共産主義者、あるいは指導部の指導に従わない党員、党を離れたものに対する蔑称としてスターリンの定義を踏襲して「トロツキスト」を多用してきた。その場合は、「階級敵の側に転じた裏切り者」「左翼を装った挑発者」「スパイ反革命(集団)」を意味していた。 コミンフォルムは、ソ連邦政府およびスターリンの指導を拒否したユーゴスラビアのチトーに対して、大々的な「チトー=トロツキスト・キャンペーン」を行った。日本では、同時期の1950年に日本共産党内部で分裂した「所感派」と「国際派」が互いを「トロツキスト」と罵り合っていた。60年安保闘争時は、決してトロツキーの思想の影響下にあったわけではなかった共産主義者同盟および全学連を「極左冒険主義のトロツキスト集団」と非難していた。また、「トロツキズムを乗り越えた新しい体系=反スターリン主義」を標榜する革マル派、中核派、さらにトロツキズムのみならずレーニン主義すら否定する解放派まで、一括りに「トロツキスト」と規定していた。「トロツキスト」は、口語では(新左翼党派構成員を指して)「トロ」と略されて、下部党員や民主青年同盟員の間で一般的に使用されていた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ニセ「左翼」暴力集団」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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