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偽医療(にせいりょう、英語:Quackery, Health fraud)とは、藪医者が行う「いんちき療法」のこと〔研究社英和辞典【Quackery】〕。「インチキ療法」という表現もある。 また、このような医療を行う医者のことは昔から「ヤブ医者(藪医者)」と呼ばれており、現在でもその名称で呼ばれることは多い。なかでも悪質な者は「悪徳医師」と呼ばれることがあり、さらに最近では、インチキ医療を繰り返す医師は「リピーター医師」と呼ばれることがある〔貞友義典『リピーター医師-なぜミスを繰り返すのか?』光文社新書、2005年、ISBN 9784334033118。〕。 == 定義 == オックスフォード辞典 (The Oxford Dictionary) は、quack について “a person who pretends to have medical skill or knowledge”(医の腕前や知識が無いくせに、あるかのように装う者)という定義文を掲載している(英語の quack は藪医者、ヘボ医者、ニセ医者と訳されることもある)。 医療を受ける人の視点では、基本的には、ある行為に本当に治療の効果があるのか無いのかによって、本物の医療なのか偽医療なのか評価が分かれる傾向にある。 医療関係者の視点ではおおむね、自身が属している集団がまっとうな医療を行っており、他の集団がいかがわしい医療あるいはインチキな医療を行っている、といった見解になる傾向がある〔例えば、現代西洋医学の教育および訓練を受け医師免許を得た者では自らの医療を本物と見なし、代替医療における医療行為をいかがわしいと見なす者が多い傾向があり、反対に伝統医学の教育と訓練を受け開業した者は自らの体系こそ本物の医療と見なし、西洋医学の医師らによる行為を例えば"副作用が大きい方法を多用する"などとして問題視していることは多い。〕。 「偽医療」と「本物の医療」を線引きすることと「健康保険の給付が受けられる/受けられない」の区別は別の問題である〔偽医療を、自由診療や保険外治療などと呼ばれる、健康保険が適用されない治療と結びつけてしまう人もいるが、厳密には「医療/偽医療」の問題と「保険適用/保険非適用」の問題は別問題である。この世に存在する全ての有効な治療法に対して保険が適用されているわけではなく、種々の理由(正当な場合も問題を含む場合もある)によって有効な治療法であっても保険の対象外となる事がある、そのため患者の希望により、その治療には保険が適用されない旨を事前に知らせた上で、複数の治療法の中から選択させ、結果として保険が適用されない治療行為が行われる、ということは広く行われている。一方で治療法としては問題があっても、保険適用されている例(もちろん不当と言えるものだが)もある。〕。 なお、何らかの治療効果がある行為は偽医療ではないので、医療(通常医療、代替医療、統合医療)を参照のこと。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「偽医療」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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