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ニチブツ ( リダイレクト:日本物産 ) : ウィキペディア日本語版
日本物産[にほんぶっさん]

日本物産株式会社(にほんぶっさん)は、かつて大阪市北区天神橋に本社を置いていたゲームソフト制作会社である。過去にはヨット模型の販売も行っていた〔ヨットインプレッションのページ 〕〔FAQ Graciousのページ 〕。
通称または略称、一般ゲームブランドは「Nichibutsu」(ニチブツ)。アダルトゲームブランドは「SPHINX」(スフィンクス)〔SPHINX名義で発売されたゲームも日本物産のホームページに掲載されている。麻雀・花札プロダクトリスト 〕。主に対戦用麻雀などの企画開発をおこない、ミミズクのマークで知られる〔1990年発売のファミ通にて、ニチブツマークは幸福の神と呼ばれているミミズクをモチーフにデザインしたと記載あり。〕。
企業キャッチコピーは「Frontier Spirit of Amusement」または「Frontier Spirit in the Amusement」〔当時の広告では両方のキャッチコピーを使い分けていた。「Frontier Spirit of Amusement」は日本国内、「Frontier Spirit in the Amusement」は日本国外で使用されていた。〕。現在、ニチブツのゲームタイトルは株式会社ハムスターが権利を受け継いでいる。
== 概要 ==
鳥井末治1947年 - )が1970年に創業、1972年に法人化。ジュークボックスのレンタル業を経て1975年アーケードゲーム市場に参入〔シューティングゲームサイドvol.11 - マイクロマガジン社 2015年2月7日発行〕。
1978年ブロックくずしのコピーゲームである「テーブルアタッカー」でデビュー。同年、スペースインベーダーのコピーゲームである「ムーンベース」などを発売するもタイトーに提訴され、日本物産が許諾料を支払うことで和解する〔ゲームマシン 2001年3月1日号 20年前の主なニュース - アミューズメント通信社〕。日本物産はムーンベースをメインにしたゲームセンターまで開店させていた〔。1979年にも、業務提携していたナムコの作品であるギャラクシアンを製造許諾契約に違反し超過製造したうえで「ムーンエイリアン」という名称で発売したことによりナムコに提訴され、日本物産が超過分の許諾料を支払うことで和解した〔ゲームマシン 2001年6月15日号 20年前の主なニュース - アミューズメント通信社〕。その後、1980年にはオリジナル作品の「ムーンクレスタ」や「クレイジー・クライマー」などのヒット作品を続けてリリースしている。同年、日本物産が発行した企業案内パンフレットには、テーブルアタッカー、テーブルボンパ〔サーカスのコピーゲーム。〕、ムーンベース、ムーンエイリアンなどのコピーゲームが日本物産のオリジナル作品として基板製造工場と共に掲載されていたほか〔1980年発行の企業案内パンフレット「Frontier Spirit of Amusement Nichibutsu 」より〕、日本物産が発行したムーンクレスタのダイレクトメールには「類似・改変造をした商品を扱われますと、法的手続きにより、ご迷惑をおかけすることになります。」という趣旨の警告文が掲載されていた〔いろいろ資料など miscellaneous materials - ムーンクレスタのページ〕。
1983年には業界初の脱衣要素がある麻雀ゲームの「雀豪ナイト」を開発し、脱衣麻雀というジャンルを確立させた〔さよならファミコン通信 ニチブツ社長インタビュー 1992年11月6日号より、社長の鳥井末治による証言〕。1984年にも業界初のゲーム基板に回転機能を搭載した作品「チューブパニック」を開発し、ナムコとセガから技術面で注目された〔シューティングゲームサイドvol.10 収録インタビュー - マイクロマガジン社 2014年9月26日発行〕。1980年代中盤からは、脱衣麻雀やエレメカメダルゲーム)に力を入れる一方で、「テラクレスタ」や「コスモポリス ギャリバン」など、FM音源チップを採用した作品を数多くリリース。金属質で耳に突き刺さるようなパワフルなサウンドは「ニチブツサウンド」と呼ばれ、ゲーマーの間で語り継がれている〔レトロゲーム総合配信サイト プロジェクトEGG - Amusement-Center.com - 参加企業 〕。
1989年にリリースした「AV麻雀 ビデオの妖精」に関して日本アミューズメントマシン工業協会全日本アミューズメント施設営業者協会連合会が業界にとって好ましくないと問題にし〔ゲームマシン 1999年12月1日号 10年前の主なニュース - アミューズメント通信社〕、日本物産が規定違反のアダルトゲームを製造しないと確約したものの〔ゲームマシン 2010年3月15日号 20年前の主なニュース - アミューズメント通信社〕、その後も同じようなアダルトゲームをリリースしたために両団体と対立するようになり、健全娯楽委員会の審査が進まないとして、1992年には日本アミューズメントマシン工業協会を退会した〔ゲームマシン 2002年2月15日号 10年前の主なニュース - アミューズメント通信社〕。それ以降、脱衣麻雀に比重を移すようになり、1989年リリースの「戦え!ビッグファイター」を最後に、脱衣麻雀を含むアダルト作品以外のアーケードゲームをリリースしていない〔ただし、「ま〜じゃん吉本劇場」といった非脱衣系の作品や「ジェムの占いの街」等の占い機など、アダルト系以外の作品もリリースはしている。〕。
1990年代後半にはアダルトゲームブランドの「SPHINX」(スフィンクス)を設立し〔、ビデオメーカーであるAVジャパン株式会社とアストロシステムジャパン株式会社の協力のもと、DVDを採用した実写の脱衣麻雀「DVD麻雀」がラインナップの中心となっていたが、2005年の「恋するコスプレ秋葉原」を最後に、脱衣麻雀を含むアダルト作品もリリースしなくなった。
家庭用ゲーム市場には1983年に自社で開発した家庭用ゲーム機「マイビジョン」で参入。1986年ファミリーコンピュータ用の「マグマックス」でファミコン市場に移籍。以降、アーケードからの移植作品がラインナップの中心だったが、1990年PCエンジンでリリースしたオリジナル作品「F1サーカス」が、ときのF1ブームにも押されて大ヒット。以降、人気シリーズとして数多くのハードでリリースされた。
「F1サーカス」シリーズがヒットした縁で、1992年から1993年にかけてF1コンストラクターのチーム・ロータスをスポンサードしている。その年のマシンの「ロータス・107」および「ロータス・107B」のフロントウイング翼端板に、同社のロゴステッカーが貼られている。スポンサードを行った1992年にリリースされたPCエンジン版の同シリーズでは、ロータスが異様に強かったという話もある。
家庭用でもアーケード同様、麻雀を題材としたタイトルも数多くリリースしている。PCエンジンには、脱衣要素を取り入れた作品を投入。1995年に発売した実名のAV女優が登場する「セクシーアイドル麻雀・野球拳の詩」は、公式ライセンスのゲームソフトとしては家庭用ゲーム機初の18歳以上推奨ソフトとなった〔PCエンジン初の18歳以上推奨ソフト。〕。
プレイステーションセガサターンの時代以降も家庭用ゲームの作品をリリースしてきたが、2001年の「バーチャル競艇21」を最後に、リリースを停止している。公式サイト内では家庭用ゲームソフトの通販コーナーがあり、プレイステーション用以外の在庫があるソフトは直接買うことができるとされているが、公式サイトの更新は2003年より停止していた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「日本物産」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Nihon Bussan 」があります。




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