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ニック・ベイカー : ミニ英和和英辞書
ニック・ベイカー[ちょうおん]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

カー : [かー]
 【名詞】 1. car 2. (n) car
: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

ニック・ベイカー : ウィキペディア日本語版
ニック・ベイカー[ちょうおん]

ニコラス・ジョン・ベイカー(Nicholas John Baker)は、イギリスの人物。2002年4月13日にジェームス・プルニエ(James Prunier)とともに2002 FIFAワールドカップを観戦するために来日した際に、成田空港の税関における検査でスーツケースに隠されていた合成麻薬約4万錠およびコカイン約1キロが発見された。ベイカーはスーツケースはプルニエによるものと主張したが、ベイカーだけが現行犯逮捕され、プルニエは2日後に出国した。この1ヶ月後にプルニエはベルギーで麻薬で逮捕されている。2003年6月12日に千葉地方裁判所で懲役14年と罰金500万円の有罪判決となった。この事件の裁判において、ベイカーのイギリス英語に対する捜査時の誤訳の問題が争点となった。2005年7月21日の控訴判決で懲役11年と罰金300万円へ減刑とされた。
==背景==
ベイカー氏は三年前にお互いサッカー好きであることからプルニエ氏と知り合った〔 Tibbetts, Graham (24 May 2003). "Fair trial fears for Briton in drugs case". London: Daily Telegraph. Retrieved 2007-07-20.〕〔 "I was set up claims jailed Nick". The Gloucestershire Echo. 3 November 2003. 〕〔 "I'll fight for my son until it kills me". The Guardian. August 18, 2003. 〕。しかし、プルニエ氏は薬物や酒におぼれるなどの問題があり、後に今回の事件に自分が関与していたことも認めている〔"Nick wasn't set up says travelling companion". Wilts & Gloucestershire Standard. August 29, 2003. Retrieved 2007-05-27.〕〔 "Train suicide for drugs case man". BBC news. 10 February 2005. Retrieved 2007-07-28.〕〔 "Drugs-link man put head on line". The Birmingham Post. 10 February 2005.〕〔"Rail death: 'No third party was involved'". The Citizen. 10 February 2005. 〕〔 "'I didn't dupe Nick into carrying drugs'". The Citizen. 20 August 2004. 〕。ベイカー氏は、2002年のFIFAワールドカップが始まる前にお土産を買いに日本に行くとプルニエ氏と彼の同伴者に話をしており、その際にアパートを借りたいと申し出ていた〔"I'll fight for my son until it kills me". The Guardian. August 18, 2003. 〕〔Lewis, Leo; Smith, Lewis (13 June 2003). "Drug trial Briton 'may die in Japanese cell'". London: The Times. Retrieved 2007-07-24.〕。4月12日、ベルギーの空港を飛び立ち、ロンドンのヒースロー空港を経由して、13日に成田空港へ到着した〔 Noblestone, Josh (November 7, 2003). "Trial and error". Metropolis (Japanese magazine). Archived from the original on 2007-09-12. Retrieved 2007-05-25.〕〔"The struggle for Justice". theforeigner-japan.com. November 2003. Archived from the original on 2007-09-28. Retrieved 2007-05-25.〕。ベイカー氏とプルニエ氏は入国審査でいったん別れたが、荷物を受け取るコンベヤーの前で再会した。その時に、ベイカー氏は「君の荷物はまだ来ていないよ。これを持って列に並んでくれないか?そこを出たらまた会おう」とプルニエに言われたという〔 Noblestone, Josh (November 7, 2003). "Trial and error". Metropolis (Japanese magazine). Archived from the original on 2007-09-12. Retrieved 2007-05-25.〕〔McNeill, David (28 October 2003). "Convicted Briton says he was drug run patsy". The Japan Times.〕。税関がベイカー氏の持っているスーツケースを調べたところ、幻覚誘発剤41120錠、コカイン992.5グラムが発見された〔 Tibbetts, Graham (24 May 2003). "Fair trial fears for Briton in drugs case". London: Daily Telegraph. Retrieved 2007-07-20.〕〔Noblestone, Josh (21 October 2005). "British inmate awaits verdict on drug-bust appeal". The Japan Times. Retrieved 2007-07-23.〕。これは当時の成田空港における、最大規模の違法ドラッグ摘発事件であった。またベイカー氏は英語の訛りがきつかったため〔"Interpretation mistakes marring justice in Japan's courts". The Japan Times. 25 October 2005. Retrieved 2007-05-25.〕〔Ryall, Julian (28 October 2005). "Briton attacks Tokyo court over son's drug conviction". South China Morning Post. 〕、それが分からなかった税関職員は、彼が「このスーツケースはプルニエのものだ」と言っていることに気付くことができなかった。一方、プルニエ氏は税関を通過した後、警察に監視されていたが、拘留されたり取り調べをうけたりはしなかった(二日後に日本を出国している)〔 Watts, Jonathan (13 June 2003). "'Duped' Briton gets 14 years: Outrage over Japanese drug smuggling sentence". London: The Guardian. Retrieved 2007-01-14.〕〔 "Nick Baker, Japan, March 2004". Fair Trials Abroad. March 2004. Retrieved 2007-05-25.〕。
ベイカー氏は逮捕時に、旅行の同行者であったプルニエ氏によって、底が二重に細工された麻薬入りのスーツケースを持って税関を通るよう仕組まれた、と主張していた〔"Briton questioned in Japanese court during appeal of drug smuggling sentence". Associated Press. 7 December 2004.〕。
また、最初の拘留の際に日本の検察によって、睡眠を剥奪されるというひどい扱いを受け、弁護士との面会の機会も与えられず、その上、稚拙で不正確な英語で書かれた自白書にサインを強要されたとも主張した。日本では容疑者が外国人の場合には裁判所が認可した通訳によって口述された訳が自白書となり、録音やビデオによる記録は行われない。したがって、裁判の際に弁護士が自白を確かめたり、自白について争うことはできない〔http://web.archive.org/web/20070912003038/http://metropolis.co.jp/tokyo/502/feature.asp〕。ベイカー氏は23日間、弁護士との面会もなく未熟な通訳がいるだけの状態で拘留され〔http://www.japantimes.co.jp/community/2003/10/28/issues/convicted-briton-says-he-was-drug-run-patsy/#.VsZ6L_KLTIU〕、最終的には警官に「これにサインをすれば家に帰ることができる」と言われ内容もわからない自白書にサインをさせられた〔http://web.archive.org/web/20070912003038/http://metropolis.co.jp/tokyo/502/feature.asp〕。ベイカー氏は後に供述は誤りだったと主張したが、受け入れられることはなかった。日本では裁判前に容疑者からの自白を確保することに重きが置かれており、そのことは日本の高い有罪率につながっていると2007年の報告書で述べられている〔http://www.usp.com.au/fpss/case-nick_baker.html〕。
ベイカー氏の主張は控訴審で是認されたが、判決は11年の禁錮と300万円の罰金への減刑にとどまった。2008年春、ベイカー氏は残りの刑期に服するためにイギリスへと身柄を移された〔Tilley, Emma (21 May 2008)."Nick Baker sent back to Britain to finish jail sentence " . Japan Today. Retrieved 2008-08-04.〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ニック・ベイカー」の詳細全文を読む




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