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ニッケル : ミニ英和和英辞書
ニッケル
nickel
ニッケル : ウィキペディア日本語版
ニッケル

ニッケル (, ) は、原子番号28の金属元素である。元素記号Ni
地殻中の存在比は約105 ppmと推定されそれほど多いわけではないが、鉄隕石中には数%含まれる。特に 62Ni の1核子当たりの結合エネルギーが全原子中で最大であるなどの点から、と共に最も安定な元素である。岩石惑星を構成する元素として比較的多量に存在し、地球中心部のにも数%含まれると推定されている。
== 性質 ==
銀白色の金属で鉄族に分類される。原子量は約58.69である。常温で安定な結晶格子は、面心立方構造 (FCC) であり、また、よりは弱いが強磁性体キュリー点は350 であり鉄族元素としては最も低い。
銀白色の光沢ある金属であり乾燥した空気中ではさびにくいが、微粒子状のものは空気中で自然発火することもあり、細いニッケル線は酸素中で火花を出して燃焼する。水素よりイオン化傾向がやや大きく、塩酸および希硫酸に徐々に溶解し緑色の水和ニッケルイオンを生成するがその反応は極めて遅い。酸化作用を持つ希硝酸には速やかに溶解し濃硝酸では不動態を形成する。アルカリに対しては比較的強い耐食性を示す。
: Ni + 2 H+(aq) → Ni2+(aq) + H2
: 3 Ni + 8 HNO3 → 3 Ni(NO3)2 + 2 NO + 4 H2O
微粒子状の金属粉末は水素および窒素ガスなどを吸蔵し水素付加反応を活性化させる作用をもち、融解状態でもこれらの気体を吸収し、凝固時にその大部分を放出するため表面が巣穴になりやすい。また鉄と同様に融解状態では炭素を6.25 %まで溶解し、凝固するとグラファイトを析出する。
50-60 で微粉末状のニッケルに一酸化炭素を反応させるとテトラカルボニルニッケルを生成し、これを200 に加熱すると分解してニッケルを生じるためこの反応はモンド法と称してニッケルの精製に用いられる。
: Ni + 4 CO \rightleftarrows\ Ni(CO)4

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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ニッケル : 部分一致検索
ニッケル
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ニッケル
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