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ニュクテウス : ウィキペディア日本語版
ニュクテウス
ニュクテウス(, )は、ギリシア神話の人物である。「夜の男」の意。
ヒュリエウスニュムペーのクロニエーの子で、リュコスと兄弟。あるいはスパルトイの1人のクトニオスの子であるともいわれる〔アポロドーロス、3巻10・1。3巻5・5。〕。ポリュクソーとの間に〔アポロドーロス、3巻10・1。〕ニュクテーイス、アンティオペーをもうけた〔アポロドーロス、3巻5・5。〕。一説にカリストーもニュクテウスの娘といわれる〔サモス島のアシオス。アポロドーロス引用、3巻8・2。〕。ニュクテーイスはカドモスの子ポリュドーロスの妻でラブダコスの母、アンティオペーは双子の兄弟ゼートスアムピーオーンの母。
ニュクテウスとリュコスは、プレギュアースボイオーティアの女のドーティスとアレースの子。〕を殺したためエウボイアから逃れ、ヒュリアーに住んでいたが、テーバイ王のペンテウスと親しかったのでテーバイに迎えられた〔アポロドーロス、3巻5・5。〕。後にニュクテウスはポリュドーロス王の死のさいに、ラブダコスの後見を頼まれたが〔パウサニアス、9巻5・4。〕、娘のアンティオペーがゼウスの子を身ごもったときに激しく怒ったため、アンティオペーはシキュオーンに逃げてエポーペウスと結婚した。絶望したニュクテウスは兄弟のリュコスにアンティオペーとエポーペウスを罰するよう頼んで自殺した。そこでリュコスはシキュオーンを攻撃してエポーペウスを殺し、アンティオペーを連れ戻したが、アンティオペーは密かにゼートスとアムピーオーンを産んで捨てた〔アポロドーロス、3巻5・5。ジェームズ・フレイザーは、エウボイアはボイオーティアの地名とするが、不明。〕。一説にニュクテウスはアンティオペーとエポーペウスが結婚したとき、シキュオーンを攻撃したが傷ついて倒れ、テーバイに運ばれて死に、そのさいリュコスに引き続きラブダコスの後見をすることと、アンティオペーとエポーペウスを罰することを頼んだ。その後間もなくエポーペウスも死んだため、リュコスは戦争をすることなくアンティオペーをシキュオーンから連れ戻したという〔パウサニアス、2巻6・2~6・3。〕。
== 脚注 ==


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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