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『ニューヨークの王様』(ニューヨークのおうさま、''A King in New York'')は、1957年のイギリスの喜劇映画。チャールズ・チャップリン監督、主演。チャップリン最後の主演作で、アメリカ合衆国の政治や社会を皮肉っている。1952年にチャップリンがアメリカを追放された後に製作が始まり、アメリカでは1970年代初めまで公開されなかった。 ==概要== 映画は「現代生活の悩みの一つに革命がある(One of the minor annoyances in modern life is a revolution.)」という字幕から始まる。革命のため国を追われたイゴール・シャドフ王(King Igor Shahdov)(チャールズ・チャップリン)は、ほぼ無一文でニューヨークにやって来るが、同行した首相に証券類までも盗まれてしまう。王は原子力を使ってユートピアを創るという自分のアイデアを実現させるべく、原子力委員会と接触を図る。ある夕食会で(王に無断でテレビ中継されていた)、演劇の経験があることを明らかにしたため、その後、テレビコマーシャルへの出演依頼が殺到する。最初は気のすすまぬ王であったが、後に生活資金を得るためいくつかのコマーシャルに出演する。ある進歩主義学校を訪問した王は、ルパート・マカビーという10歳の少年(マイケル・チャップリン)に会う。彼は学校新聞の編集者で歴史に造詣が深く、王にアナキズム的な講釈を行う。ルパートはいかなる政府も信用しないと述べるが、両親は共産党員であった。次第に王自身が共産党員であると疑われるようになり、マッカーシーの下院非米活動委員会(当時アメリカで赤狩りを行っていた委員会)に喚問される。王の容疑は晴れ、離婚して今はパリにいる元王妃と再会する決意をする。しかし、ルパートの両親は投獄され、委員会は少年に両親の友人達の名前を密告するよう迫る。少年は王と再会した際、両親の友人の名を密告したことで「愛国者」と称えられるが、罪の意識に苛まれ苦しんでいた。王は赤狩りのばかばかしさにあきれ、少年に両親と共にヨーロッパに来るよう招待する。 映画では、非米活動委員会に対する攻撃に加え、アメリカの商業主義やポピュラー音楽、映画への皮肉も随所に見られる。自身曰く 「『ニューヨークの王様』は私の映画の中ではもっとも反抗的なものだ。私は、今話題になっている死に行く文明の一部になるのはごめんだ」。前述の王が夕食会に出席する場面では、当時の俳優が何人も皮肉られている。また、王が映画館で、『男か女か?』という映画の予告を見る場面があるが、これは『グレンとグレンダ』(Glen or Glenda)のパロディーである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ニューヨークの王様」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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