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ニュー・ロックは、主に1970年前後に、特定の要素を持つロック・バンドやその作品を分類するために使われた言葉である。 == 概要 == ニュー・ロックという呼称は、1968年に日本のレコード会社が分類のために使い出したと言われている。同様の経緯で成立した類似用語として「アート・ロック」や「プログレッシブ・ロック」などが挙げられる。意味が不明瞭である、時代にそぐわないといった理由で、ニュー・ロックという名称が用いられる機会は少なくなった。2011年現在では「1970年前後の日本のロック」を指す便宜上のジャンル名として用いられている。 言葉の元々の意味である「NEW(新しい)」は、主に1960年代に流行したロックを「OLD(古い)」と定義した上で、それに対する言葉として用いられたとされている。 オールドの定義は諸説あるが、主にブルースやカントリー・ソングを基本にした、親しみやすい旋律と編曲、狭義の意味でのロックンロール、そしてシングル・レコードに収まる収録時間でまとめられた曲というのが一般的。チャック・ベリーやエルヴィス・プレスリー、初期のビートルズやローリング・ストーンズなどがこれに該当する。 これに対してニュー・ロックと呼称された音楽は、上記の制限にとらわれることなく、音色や音量、歌唱法や演奏形態、曲の長さなどに、より自由な感覚と技法を導入したものである。さらに、プログレッシブ・ロックが、クラシックやジャズ、民族音楽といった異種の音楽ジャンルの要素を積極的に取り入れ、それを前面に押し出す場合が多いのに対し、技法そのものはロックから逸脱しない、という音楽がニュー・ロックである。だが、用語を用いる者によって、その領域はあいまいであるというのが実際の状況だった。 本来は1968年から使われていた用語で、10代後半~20代のファン層を掴むロック音楽(またはバンド)を指した。なお当時の日本では初期のザ・ローリング・ストーンズなどを「ハードロック」と呼んでいたため、1970年頃現れたハードロックなどは「ニュー・ロック」として扱っていた。 ニュー・ロックと呼称された代表的な海外のミュージシャン/グループとして、イギリスにおいてはテン・イヤーズ・アフター、クリーム、フリー、スプーキー・トゥース、ディープパープル、レッドツェッペリン、アメリカにおいてはアンボイ・デュークス、MC5、ザ・ストゥージズ、ジャニス・ジョプリン、グランド・ファンク・レイルロードなどが挙げられる。 1990年代後半に企画された旧譜再発企画「ニューロックの夜明け」シリーズにより、プログレッシブ・ロック等もニュー・ロックとして分類されるケースが多い。前述の「ニューロックの夜明け」シリーズは、1970年前後の日本のロック系ミュージシャンのアルバムを再発する企画であった。このシリーズ名とそのラインナップのアルバムの影響のためか、2011年現在「ニュー・ロック」といえば、主に日本の当時のロックを指すジャンル名として定着している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ニュー・ロック (音楽)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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