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ニヴフ : ウィキペディア日本語版
ニヴフ

ニヴフニブフ(Nivkh、ロシア語での複数形はニヴヒ(Nivkhi))は、樺太中部以北及び対岸のアムール川下流域に住むモンゴロイド少数民族。古くはギリヤーク(Gilyak)(ロシア語での複数形はギリヤーキ(Gilyaki))と呼ばれた。アイヌウィルタと隣り合って居住していたが、ウィルタ語の属するツングース諸語ともアイヌ語とも系統を異にする固有の言語ニヴフ語を持つ。アムール川流域のニヴフ語と樺太のニヴフ語は大きく異なる。
==概要==
樺太の他の先住民と同じく、古くは狩猟・漁猟をしていた。また近世には日本との貿易の仲介もしていた。
現在多くはロシア領内に住むが、第二次世界大戦前に日本領だった南樺太に居住して日本国籍をもっていた者は、日本の敗戦後に北海道網走市など)へ強制移送されたり、進んで移住したりした。現在の人口は両国合わせて数千人と考えられるが、日本では明確な統計は存在しない。『現代のアイヌ : 民族移動のロマン』(菅原幸助、現文社、1966)によれば1966年時点で網走3世帯、函館2世帯、札幌3世帯で30人いたとされる。
ニヴフはオホーツク文化の担い手であったという説がある〔オホーツク人のDNA解読に成功ー北大研究グループー 。2012年6月18日の北海道新聞朝刊〕。古来の中国大陸の文献に記載されている粛慎(しゅくしん、みしはせ)や挹婁(ゆうろう)は、一般にはツングース系の民族とされているが、『日本書紀』の粛慎はニヴフではないかとの指摘もある。なお、『日本書紀』に現れる粛慎と、中国大陸の文献に記載されている粛慎の存在時期には数百年の開きがあり関係性は不明である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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